裏金問題で揺れる岸田政権の新たな火種となった、盛山正仁文科相。
7日の国会で、旧統一教会の友好団体から推薦状をもらい、選挙支援を受けていたとされる疑惑について追及を受けた。
立憲民主党・西村代表代行「まだ“全く覚えてない”というふうにおっしゃいますか? それとも、記憶が少しはよみがえってきたでしょうか」
盛山文科相「こういうことがあったのかなというふうに、うすうす思い出してきたということでございます」
“うすうす思い出してきた”盛山文科相。
6日は、「正直よく覚えていなかった」、「はっきりした記憶はございませんが、写真があるのであれば頂戴したのかと思います」などと話していた。
盛山文科相は6日、教団の友好団体との接点について「はっきりした記憶はない」と説明していたが、7日は「うすうす思い出してきた」と述べ、説明が変化した。
さらに、野党が国会で示したのは、教団の友好団体から受け取った推薦状を手にする盛山文科相の写真。
立憲民主党・西村代表代行「推薦確認書の件も、盛山大臣は記憶がないのでしょうか」
盛山文科相「こうやって推薦状を頂戴している写真があるところを見ると、サインをしていたのかもしれませんが、よく覚えておりません」
盛山文科相は3年前の選挙で、教団の友好団体から示された、政策協定にあたる推薦確認書に署名していたことも判明。
盛山文科相「急にその推薦書の話が出て、十分に内容をよく読むことなくサインをしたのかもしれません。そういう内容に軽率にサインをしたということについては、おっしゃる通りかと思います」
立憲民主党・西村代表代行「政策協定にサインした大臣が、解散請求の政府側の責任者だなんて、どこの世界の笑い話ですか」
旧統一教会の解散命令を請求した文部科学省のトップが、苦しい釈明を繰り返す事態に。
岸田首相は、「今は教団との関係を断っている」として盛山文科相の更迭を否定したが、進退について自民党内からは、「山際大臣はクビにして、岸田派の盛山大臣は守るというのでは筋が通らない。辞めさせるべきだろう」、「こんなんで辞めさせていたらキリがない。官邸も耐えるでしょう」といった声が出ている。
7日の国会を傍聴した旧統一教会の被害者は、「盛山大臣のままでは、統一教会と闘っていくことはできないなと感じています。裏切られた思いです」と話した。
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