世界で5カ国目となる月面着陸に成功した、JAXAの無人探査機『SLIM』は、着陸後に地上との通信が途絶えていましたが、28日夜に通信が復活しました。
『SLIM』は、今月20日午前0時過ぎに着陸した後、太陽電池の発電が機能しない状態になり、約2時間半後には、搭載していたバッテリーの電源も切れたため、地上への通信が途絶えていました。
SLIMプロジェクトマネージャー 坂井真一郎氏
「太陽電池のパネルが、月面上で西を向いたような状態で、最終的には姿勢は落ち着いたのだろう」
2基あるメインエンジンのうち、1基の機能が失われ、パネルが太陽光の当たらない西側を向くという、想定とは異なる姿勢で静止したため、発電できなかったとみられます。
ところが、28日午後11時ごろに通信が復活しました。月が公転するにつれ、徐々に太陽が差し込む方向が変わり、パネルに太陽光が届くようになったことで電源が復活。地上との通信も再開したとみられます。
JAXAは今後も、月の起源を探る調査を続けたいとしています。
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