26日に開幕した通常国会。
その初日にカメラのフラッシュを浴びたのは、5,000万円を超える裏金で東京地検特捜部から在宅起訴された、安倍派の大野泰正議員。
腰を直角に曲げ、同僚議員に頭を下げ続けていた。
深く下げすぎるあまりに机に額をぶつけてしまい、苦笑いする場面も。
自民党の会合に姿を現したのは、安倍派の宮沢博行前防衛副大臣。
裏金について自ら告白した宮沢議員は先週末、地元、静岡・浜松市で「大寒みそぎ」に参加した。
26日の会合では、同僚議員にみそぎの話を振られ、笑みを浮かべていた。
同じ会合で幹部に何度も頭を下げていたのは、高木前国対委員長。
1,019万円の裏金問題で役職から外れた高木氏は、指定席がなくなったことで、座る場所に困っていた。
岸田首相「政治と金の問題を通じて、国民は、われわれ自民党に厳しい目を注いでいます」
緊張感が漂う一方、岸田首相、麻生副総裁、茂木幹事長の自民党トップ3が話す場面では、笑顔を見せていた。
迎えた衆議院の本会議。
和服姿の議員に岸田首相は、「おしゃれですね。今年もよろしくお願いします」と声をかけた。
政治とカネの問題で冒頭から異例ずくめのスタートとなった国会では、安倍派の委員長が一斉に交代。
安倍派の議員に代わり、小泉進次郎元環境相が安全保障委員長に就任した。
26日から150日間の日程で始まった通常国会。
衆議院の本会議が始まる直前、自民党の政治刷新本部で最高顧問を務める麻生・菅元首相の2人が笑顔で会話を交わしていた。
満面の笑みを浮かべながら、何を話していたのだろうか。
その会話に入ってきたのは、2,728万円のキックバックを報告書に記載せず、裏金で批判されている萩生田前政調会長。
麻生氏から手を握られる場面もあった。
裏金に揺れる安倍派5人衆の26日の表情を見てみると、100万円の西村前経産相も、1,019万円の高木前国対委員長も、1,542万円の世耕前参院幹事長も、そして1,051万円の松野前官房長官もみんな笑顔だった。
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