第213通常国会が召集されました。会期は6月23日までの150日間で、自民党派閥の政治資金パーティー事件など「政治とカネ」を巡る問題が最大の焦点となっています。国会前から中継です。
利光泰輔記者：
岸田政権にとってこれまでにない、厳しい国会となりそうで、国会は初日から異例尽くめとなっています。通例ですと召集日に行う岸田総理大臣の施政方針演説は、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、来週火曜30日に先送りされました。政府・与党は、その前日に岸田総理も出席しての政治とカネに関する予算委員会を行い、国会運営で野党側の協力を得るために低姿勢で臨むという珍しい展開となっています。さらに、野党側からの要求を呑み、安倍派に所属する衆参の委員長らを国会開会の直前に交代させるといった対応も迫られました。」
自民党の「政治とカネ」の問題をめぐっては、安倍派幹部の処遇に注目が集まっています。どう処分に臨むのか、最新情報を伝えてください。
利光泰輔記者：
自民党内を取材していてもいわゆる5人衆などの安倍派幹部に政治責任を求める声は日増しに高まっています。ある安倍派の議員は「幹部からの説明が全くなされていない。若手を中心に怒りが沸き起こっている」と述べ、派閥内からも批判の声が出ていて、自民党内では、党の処分として離党を求める離党勧告論も出ています。安倍派は26日午後に幹部による常任幹事会を開き、対応を協議する方針です。政治とカネを巡る問題について、野党は国会審議を通じて攻勢を強める方針で、連日、野党の追及を受けることになる岸田総理は、政権発足以来一番の正念場を迎えています。
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