大阪府でインフルエンザの感染が急拡大しています。
母親
「きのうから急に熱が出てきて」
26日午前、大阪市内にある小児科クリニックでは小学1年生と6年生の兄弟が受診していました。
院長
「とりあえずインフルエンザ検査しましょうか」
母親
「お願いします」
結果は兄弟2人とも、インフルエンザと診断されました。
母親
「下の子(弟)が先にインフルエンザになって学級閉鎖になって。やっぱり小っちゃい子なんで、どうしても関わってしまうので、家の中でどうしても感染してしまって…」
こちらの病院では1週間に15人から20人ほどがインフルエンザの検査で陽性に。特に今はインフルエンザB型が増えています。
(Q お子さん、結果どうでした?)
母親
「Bでした。インフルのBでした。最悪ですよ」
くぼたこどもクリニック 久保田恵巳 院長
「最近はインフルエンザのBが増えてきて、あとコロナの患者さんも、そこそこいらっしゃいます。インフルエンザBは、ここ何年か全然流行ってなかったので、そういう意味ではインフルエンザBは久しぶりの流行が来たなという感じではあります」
大阪府では昨年10月に史上2番目の早さで「注意報レベル」に到達して以来、インフルエンザの感染が広がっています。
年末には収束したかのように見えましたが、1月、再び感染が急拡大し、先週の患者数は前の週に比べて約60%も増加しました。
一体なぜ、感染が広がっているのでしょうか。
大阪公立大学 金子幸弘 教授
「みなさんコロナの影響で、ここ何年かは(ほかの感染症の)流行がほとんどなかったということで、完全に(去年)5月以降、(コロナが)5類になってマスクの着用とかも自由になったりとか、要は日常生活に戻ったので、急にリバウンドが起こったというのはあるのではないかと思います」
こうしたなか、今警戒されているのが、感染症の1つ「溶連菌」の中で最も毒性が強いとされる「人食いバクテリア」。
症状の進行が早く、場合によっては手足の壊死などを引き起こし、致死率は5割近くにのぼるともいわれます。この「人食いバクテリア」の患者数は昨年、国内で941人と過去最多となったのです。
大阪公立大学 金子 幸弘 教授
「劇症型(人食いバクテリア)は 比較的、成人も子供もかかることはありますが、大人(の感染)が多いと思います。30代、40代が多かった。ケガなどの傷口から菌が入ってきてということもあるので、ケガに注意とかですかね」
コロナ禍が終わったなかで再び流行し始めた感染症。
手洗い、うがいなどの基本的な対策が引き続き重要です。
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