床下に夫婦遺体…フィリピン人女 「あちこち借金」も“ブランド品” 専門家「手段選ばなくなる」指摘

床下に夫婦遺体…フィリピン人女 「あちこち借金」も“ブランド品” 専門家「手段選ばなくなる」指摘

ふわふわの毛並みの手入れが行き届いた犬と顔を寄せ合い、にっこり。

東京・足立区の住宅の床下に住民の高橋徳弘さんと妻・希美江さんの遺体を遺棄した疑いが持たれている、フィリピン人のモラレス・ヘイゼル・アン容疑者(30)。

モラレス容疑者を知る人「性格は優しいっていうか、そんなキツい子じゃないから、だから人を殺したなんてのは普通は信じられないよね」

床下に遺棄された夫妻の遺体には複数の刺し傷があるものの、逮捕されたのは女が1人。

いまだ謎の多いこの事件は、フィリピンの大手メディアでも大きく報じられ、フィリピン政府は、モラレス容疑者が最善の弁護を受けられるよう支援を発表している。

事件当時、モラレス容疑者は2023年6月に建てられた新築のマンションに住んでいたという。

住民同士の付き合いはほとんどないという新築マンションに住むモラレス容疑者。

SNSには、ブランド品とみられるバッグがちらりと見える写真も。
金銭的には余裕があるように見える。

しかし、モラレス容疑者がかつて働いていたフィリピンクラブの元同僚たちからは、こんな証言も。

モラレス容疑者の元同僚「お金のトラブルがあって、1,000万ちょっとくらい? そういう話聞いた。お客さんとかお金を借りて」

モラレス容疑者を知る人「だからお金も元々やっぱりだらしないんだと思う」、「お金はあっちこっちから借りてるよ。金銭トラブルは多々あったみたい」

さまざまな人から金を借り、裁判沙汰にまで発展。

実は、モラレス容疑者とかつて交際をしていた高橋さん夫妻の長男も、警視庁に「(モラレス容疑者に)数十万円貸していた」と話し、モラレス容疑者との“カネをめぐるトラブル”について相談していたという。

複数の借金を抱えながら、SNSでは金銭的に余裕のある暮らしぶりを投稿していたモラレス容疑者。

専門家は、こうした行動が事件の動機につながっていた可能性があると指摘する。

明星大学心理学科・藤井靖教授「金銭とか財産に対する強いコンプレックスが元々あるんじゃないかなというふうに思うんですよね。なんとかして(コンプレックスの)解消をできる方法があるんだったら借金でもするし、目に見える形にできるのであれば写真も撮るし、SNSにもアップする。一度そこで快感を得てしまうと、もうそれ以外の方法ではなかなか気持ちを満たせなくなってる。とにかく手段を選ばず(コンプレックスの解消)状態を作り出そうというふうな心理になる」

借金やSNS投稿を重ねる中で“カネをめぐるトラブル”の解決に手段を選ばなくなっていく可能性があるという。

また、モラレス容疑者は事件後、福島県内のホテルに滞在していて、逃走を図っていたとみられているが、「フィリピン時代からの友人と家探しを手伝っていた」と、容疑を否認する一方で“友人と一緒にいた”と供述。

事件当日の夜には、遺体が遺棄されていた現場近くからモラレス容疑者の自宅に入る不審な人物が防犯カメラに映っていて、警視庁は、この人物が何らかの事情を知っているとみて調べている。

FNNプライムオンライン
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