子宮頸がんのワクチン接種で健康被害があったとして患者らが全国4か所で国などに損害賠償を求めている裁判で原告女性が全国初となる福岡地方裁判所の証言台に立ち「責任認めて」と訴えました。
この裁判は子宮頸がんの原因となるHPV=ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐためのワクチン接種で全身の痛みや倦怠感などを引き起こしたとして全国の患者117人が被告の国と製薬会社に対して一人につき1500万円の損害賠償を求めているものです。
福岡では、22歳から28歳の26人の女性が声をあげています。
22日の弁論で全国初となる原告の患者が証言台に立ちました。
北九州市の梅本美有さん(25)は高校1年生の時の3回目ワクチン接種後から倦怠感などの症状が出始めたといいます。
「今でも体がズキズキと電流が走るような痛みがある」「健康な体に戻してほしい」と涙ながらに話し「被告は責任を認めて治療法の確立に全力を注いでほしい」と訴えました。
これに対して被告側は「安全性は医学的・科学的に確立している」などとして請求棄却を求めています。