能登半島地震の発生から19日で19日目。石川県輪島市から中継です。
(取材・報告 足立 夏保アナウンサー)
輪島市役所の中にある福祉避難所からお伝えします。
こちらには高齢の方、障害のある方など配慮を必要とする人を受け入れる避難所で、元々はカフェとして利用されていました。
現在は22人の方が避難をされていて、電気は復旧したものの、断水の状態が続いています。
職員の方に、ほかの自治体に避難する「2次避難」は可能なのかと伺ったところ「普段から慣れ親しんだ地元のスタッフの方が、緊急時に対応しやすいので2次避難は難しい」と話していました。
被災地では「故郷に残りたい」という声も多く聞かれます。市内の避難所では様々な支援が行われていますが、ライフラインの復旧のメドが立っていないことから、市外への避難を選択する被災者も出てきています。
こちら珠洲市の高齢者施設では現在、陸上自衛隊、県外の緊急消防援助隊、そして福島県の医師たちの協力によって利用者の方々の金沢市内の避難所への避難が行われています。
DMAT看護師 谷口美保さん
「何も心配いらないです。また帰ってこれる」
石川県珠洲市の高齢者施設では利用者、約110人全員の避難を決め、災害時に現地で活動する医療チーム「DMAT」などが高齢者を珠洲市外に搬送し続けています。
DMAT隊員 八重樫大輝 医師
「知らない街に急に移動すると、持病の悪化も考えられる。不安な気持ちがたくさんあるかなと。DMATとして心身面のサポートを引き続きさせてもらいたい」
長期化する避難生活。生活再建のメドが立つのはいつになるのでしょうか?
(Q、珠洲市の高齢者施設で利用者の避難を決めた最大の理由は?)
最大の要因は、やはり「断水」です。排せつ・入浴・食事後の歯磨きなど、なんでも水が必要です。利用者の健康を維持するうえでの基本的な介助ができない状態が続いています。
施設長によりますと、市の説明では水道の復旧に3か月かかる見通しであることに加えて、施設の配管や浄化槽も壊れています。いつ通常の状態に戻れるのか、メドが立っていないことから職員と相談して利用者の避難を決断しました。
108人の利用者全員を金沢市などの福祉施設や病院に移す予定です。
(Q、職員の方の疲労もピークに達しているのではないでしょうか?)
発災から10日間、職員の方は24時間、泊まりがけで対応に当たっていたということです。
私が話を伺った方は「利用者のことで頭がいっぱいで、自宅のことを考える余裕もなかった」と話していて、気丈に振舞っていましたが、ほかの県から支援に入っている看護師は「自ら口には出さないけれど疲労困憊のはずです」と話していました。
自分の家族のために避難せざるを得ない職員もいて、現在、出勤できているのは全体の65パーセントほどです。また、利用者の避難のあと、自分たちの雇用はどうなるのだろうかと心配の声も聞かれました。
利用者だけでなく、サポートしている職員の安心をどう確保するのか、その点も見過ごされてはならないと思います。
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