「人食いバクテリア」の患者数が過去最多になっています。症状は恐るべきものでした。
川崎医科大 中野貴司教授
「数時間のうちにだんだん増悪して半日程度で命にかかわる状態になるということもしばしばある」
専門家が「人食いバクテリア」の症状を教えてくれました。
中野教授
「肝臓が悪くなったり腎臓が悪くなったり、全身に影響を及ぼす細菌感染症。しかも進行が非常に早い」
劇的なスピードで進行し、およそ3割が死に至るという「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が、1999年の調査以来、最多となる941人に上りました。
手足が壊死(えし)することもあるため「人食いバクテリア」とも呼ばれ、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされます。
中野教授
「A群溶連菌はノドが痛くなったり扁桃(へんとう)腺が腫れたりすることが多いが、(人によっては劇症化する)劇症型溶血性レンサ球菌感染症は全身にその菌がまわっていろんな臓器に障害を及ぼす。リスク因子として、外傷があって溶血性レンサ球菌に感染し、そこから重症化したり、人が持っている菌が飛沫(ひまつ)とか接触で感染する可能性が高い」
そのため手を洗ったり、傷口を清潔に保つことなどが、有効な感染対策だということです。
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