8歳の息子を2週間、家に放置した女が逮捕された。
「ママがいない」と息子が助けを求めた隣人は、真っ暗な部屋での異様な状況を語った。
警察官に付き添われ、警察車両に乗り込む黒髪の女。
小学3年生のわが子を、およそ2週間にわたって自宅アパートに放置した疑いで逮捕された、芥里菜容疑者(25)。
17日朝、検察に身柄を送られた。
芥容疑者は2023年10月27日ごろからおよそ2週間、神奈川・平塚市の自宅アパートに当時8歳の長男を置き去りにした、保護責任者遺棄の疑いが持たれている。
事件は2023年11月、長男が自ら隣の部屋を訪ね、助けを求めたことから発覚した。
長男に助けを求められた住人「夜にインターホンが鳴ったのでドアを開けると、男の子が『ママが帰って来なくて部屋の電気がつかない』と大泣きしていました。すぐに母親に電話をしましたが連絡がつかず、1日泊めてあげました」
その翌日も、母親の芥容疑者は帰宅せず、長男は別の住人に助けを求めた。
長男から助けを求められたという住人は、通報した際の状況を「ブレーカーが落ちちゃったって、結構淡々と言われて。話を聞いていたら、お母さん2~3日帰って来てないのかなって思ったので、男の子に、お巡りさんだったら助けてくれるかもしれないけど電話してもいい? って聞いて、うなずいてくれたので(通報した)って感じですね」と話した。
長男と2人で暮らしていたという芥容疑者。
家の電気は、電気料金の未払いで使えない状態だった。
芥容疑者は長男を家に残し、どこで何をしていたのか。
芥容疑者は当時、交際相手が住む神奈川・海老名市の家に滞在し、一度も家に帰ることはなかったという。
その間、長男は1人自宅で、母親の芥容疑者が用意したレトルト食品やカップ麺を食べて過ごしていたという。
長男は現在、平塚市内の児童相談所で保護されていて、健康状態に問題はないという。
芥容疑者は警察の調べに「私がやったことに間違いありません」、「子どもとどう向き合うべきか悩んでいた」などと供述し、容疑を認めている。
警察は、事件のくわしい経緯を調べている。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/