高校サッカーで快進撃を続ける愛知代表の名古屋高校。4日ベスト4をかけた試合に臨みました。
文武両道を掲げる進学校。ハーフタイム中に見せてくれたある姿も話題になっています。
4日行われた準々決勝、名古屋高校は初出場ながら、愛知県勢として12大会ぶりにベスト8まで駒を進めました。
名古屋市にある学校では、およそ400人もの応援団が集まり、地元から声援を送りました。
1点を先制された名古屋高校は、前半アディショナルタイム。
実況:「どこを狙うか?ゴール前、田中ー!」
ここまで、多くのチャンスを作ってきた月岡選手のロングスローで同点に追いつき、前半を折り返します。
名古屋高校の戦いは、開会式から始まっていました。
各校、全国大会の雰囲気を楽しむ中、
名古屋高校は…足並みをそろえ一糸乱れぬ行進。
さらに、キャプテンの田中響貴選手は…
「振り返れば、僕たちの青春は順風満帆とは言えず、思うようにサッカーができない日々の連続でした。その忍耐は、僕たちをより強く、たくましい者へと成長させ、目指すべき目標、希望を与えてくれました。愛知県代表・名古屋高等学校 サッカー部主将 田中響貴」
くじ引きで抜擢された選手宣誓。3分を超える内容で堂々とした姿をみせました。
更に、スタンドでは自分たちの試合ではなく、被災して来られない石川県代表チームの応援に参加。試合以外での名古屋高校の振る舞いにも注目が集まりました。
出場48校中、唯一の男子校で、「文武両道」を掲げる進学校。3年生の多くは、大学受験を控えていて大会中も、宿舎で勉強しながら過ごしています。SNSでは、ハーフタイム中の応援席の姿が話題に!
応援席リポート:
「このように、応援にくるバスの中でも英語の単語帳を開いて英語の勉強をしていたと」
そんなチームの躍進を支えているのが・・・
実況:
「止めた止めた止めた~」
ゴールキーパーの小林航大選手。
ここまでの3試合、スーパープレーを連発し、見事、準々決勝進出の立役者となりました。
大会前、愛知県内の自宅で過ごす小林選手の様子。大好物のお母さんの唐揚げを口にして
母:「おいしい?」
小林選手:「うまい!」「でも甘辛じゃないの?」
母:「甘辛だよ!甘くない?」
小林選手:「違う、辛くない」
大会後には、国立大学の受験を控えており、将来は、エンジニアを夢見ています。
小林選手:
「サッカーを楽しみに勉強をする感じです」
快進撃をつづける名古屋高校の強さの秘訣はここにあったようです。
優勝5回を誇る市立船橋に、堂々の戦いを繰り広げてきた名古屋高校でしたが、後半2分。
実況:「うしろから郡司~!」
再びリードを許してしまいます。
最後まで諦めない名古屋高校のイレブンたち・・・しかし・・・
実況:「しかしここで長いホイッスルー!」
ここまで躍進を続けてきた初出場の名古屋高校でしたが、準々決勝で惜しくも涙を飲みました。
山田武久 監督:
「1試合1試合力量以上に成長してくれた。勉強でも結果が出せるように選手には伝えた」
田中響貴キャプテン:
「ここまで最高の仲間とサッカーができて幸せだし、キャプテンとして誇りに思う。」
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