【“地震発生72時間”で女性救助の裏に・・・】「弟が母親に覆いかぶさるようにして」58歳男性が亡くなる 阪神淡路大震災では自衛隊員として救助活動も 救助された女性の長男語る【能登半島地震】

【“地震発生72時間”で女性救助の裏に・・・】「弟が母親に覆いかぶさるようにして」58歳男性が亡くなる 阪神淡路大震災では自衛隊員として救助活動も 救助された女性の長男語る【能登半島地震】

能登半島地震発生から約72時間が経過した4日午後4時半前に、80代の女性が大阪市消防によって救出されました。ただ、一緒に暮らしていた58歳の次男は亡くなりました、女性に覆い被さるようにして亡くなっていたということです。

 救助された女性の長男がその時の様子を語りました。

救助された女性の長男:
 弟が母をかばってて、それで母が・・・。けさも警察の方に行って弟の死亡の確認をしてきて、遺体のところに行くんですけど・・・その前にきのう、救助の方と電話で話したときは、母親助けられたとき、かなりやっぱ低体温だったけども、弟がそばにいて、低体温がある程度防げたんじゃないかと。

 かなり挟まれていて、救出に時間がかかると。警察行って、状況とかを確認すると腹部をかなり圧迫されていて、窒息死だということだったので。

Q.地震があったときはどちらに?
 金沢に。29日はこっちに帰ってきて家族で食事して、金沢帰りました。コロナになる前は年末年始ずっと家族で過ごしていたんですけど。

Q.救出された母親はどちらに?
 1階の居間にいつもいたので、そこにいるはずだということでそこを開けてもらいました。

Q.救出された後に話は?
 してないです。おそらく自分がどういう状態なのかまだ理解していないと思います。ただ言葉ははっきりしていたので、そこだけは安心です。弟がかばってくれたんだと思うので、長生きしてほしいなと。

 弟は自衛隊員で関西方面でずっと勤務していて、55歳で退官して3年ほど前に輪島の家に帰ってきた感じです。
阪神淡路大震災では自分が助けに行った立場だったのが、今回は被災した形で。

 まだまだ行方不明の方はたくさんいらっしゃると思うので、こんなに早く見つけていただいて本当に感謝しています。

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