名古屋市内のカラオケ店で女性が刺され死亡した事件で、逮捕された男が住むマンションの浴室で死亡していた女性の身元が確認されました。
■マンション遺体は30歳女性
死亡した2人の女性の間に一体、何があったのでしょうか。
26日、カラオケ店で20歳の女性を刃物で刺したとして逮捕された自称・風俗店店員の曽我春暉容疑者(25)。駆け付けた警察に「同居していた女性も風呂に沈めた」と供述しています。
遺体が見つかったマンションに住む男性は、女性のことをよく覚えていました。
マンションの住人
「エレベーターもそうだし、日頃こまめにあいさつは結構会うことが多かったので」
遺体で見つかったのは、職業不詳の長野汐里さん(30)です。
亡くなった長野さんと曽我容疑者は、どのような関係だったのでしょうか。
マンションの理事会役員
「(Q.もともと2人で暮らしていた?)最初は女性だけ。その後、男性が入ってきた」
マンションの関係者によると、およそ1年前から2人は同居を始めたといいます。
マンションの住人
「めちゃめちゃ仲が良い」
「(Q.いつごろから?)もう最初から」
「(Q.2人がけんかするなどトラブルは?)トラブルってないと思う」
■同じ階の住人が聞いた“気になる音”
一緒に買い物に出かけるなど仲が良かったとみられる2人。
2人が暮らしていた部屋の間取り図です。3つの洋室に風呂・トイレ別の3LDKと、2人で暮らすには十分な広さがありますが…。
曽我容疑者
「風呂場に沈めた」
曽我容疑者の言葉通り、長野さんの遺体は玄関横の浴室で発見されました。
同じ階に住む人が26日、気になる音を聞いていました。
同じ階の住人
「26日の午前3時ぐらいに、バコンバコンという音が聞こえた」
「(Q.その時は眠っていた?)寝てて、その音で起きたって感じです」
「(Q.その音を聞いてどう思った?)何やってるんだろうって感じで」
「(Q.何秒くらい音を聞いた?)10秒くらいだったと思います」
「(Q.その後は特に音は?)その後は音とかはしなくて、静かな感じでした」
警察によると、亡くなったのは25日以降で、解剖の結果、肺に水が入ったことによる窒息死の可能性があるということです。
■カラオケ店刺殺 死因は失血死
もう1つの現場となった名古屋駅近くのカラオケ店では、一夜明けた27日も入り口には「臨時休業中」という貼り紙が出されていました。
7階の1室で殺害された20歳の女性。体には包丁が刺さったままの状態で発見されました。
警察によると、死因は心臓を刺されたことによる失血死で、凶器となった包丁は外から持ち込まれた可能性が高いということです。
女性を刺した後、自ら110番通報した曽我容疑者。逮捕後の調べでも「私がやりました」と容疑を認めているといいます。
警察は、28日にも容疑を殺人に切り替えて送検する方針です。
(「グッド!モーニング」2023年12月28日放送分より)
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