子どもたちに科学の楽しさを伝え続けてきた「栃木県子ども総合科学館」が、大規模な改修工事に入るため2023年12月28日から休館します。リニューアルオープンは、再来年(2025年)秋の予定で、12月27日はしばしの別れを惜しむ多くのファンでにぎわいました。
栃木県子ども総合科学館は、1988年の開業以来35年間で1700万人超が訪れる人気の施設ですが、老朽化などにより約33億円をかけて改修工事を行うことになりました。
休館前最後の営業となった12月27日は、家族連れに人気のサイエンスショーは満席。2023年と2024年の干支のウサギと辰(たつ)に扮した職員が軽妙なやり取りで科学の世界にいざないます。満面の笑顔の子どもたち…最後のショーも大成功でした。
シンボルだったプラネタリウムも、改修後は10億個の星を映し出す世界最高級の性能の設備に変わります。
最後の上映の後、場内が特別に解放され、家族連れなどが記念写真を撮る姿が見られました。中には「科学館ありがとう!」と書かれたて作りのウチワを手にした親子の姿もありました。
午後4時半、閉館前のお見送りは感謝の思いを込めて、職員総出で行いました。
一日で2642人が訪れた栃木県子ども総合科学館。再開までは職員が各地を訪れ科学の楽しさを届ける企画を予定しています。