冬の乾燥した空気で感染症だけではなく「脱水症」にも注意が必要です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「12月中旬になって脱水症患者が増えてるように思う」
夏のイメージが強い脱水症ですが、冬こそ気を付けなければならないといいます。さらに今年は…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「いつもの年に比べると2倍以上、冬の脱水という患者が多いように思う」
都内のクリニックには脱水症の患者が12月に入って毎日のように来ています。
血圧を下げる薬を飲んでいる男性。冬の寒さで血圧が上がりがちと思いきや逆に下がっているといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「ちょっとずつ隠れ脱水になっているかも」
脱水症によって血圧が下がった状態で高血圧用の薬を飲むところでした。もし飲んでいたら最悪の場合、意識が薄らいでしまうこともあるといいます。
乾燥する冬は脱水症になる、ある理由がありました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「皮膚の表面の乾燥が進むと…予想以上に不感蒸泄(じょうせつ)量(発汗以外の水分喪失)が増えるので、少しずつ脱水が進む」
夏は発汗によって脱水になることが考えられますが、皮膚の表面には脂分などがバリア機能として働き、ある程度は皮膚からの蒸発を防いでいます。しかし、冬場は皮膚が乾燥してバリア機能が低下するため、発汗以外での水分が失われるというのです。
“隠れ脱水”にはサインがあります。
患者:「口の中がなんとなく乾いて処方薬などがちょっと引っ掛かる」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「暖冬で思ったよりも血管が開いてるのに加え、かつ空気が乾燥してるから血管内が脱水気味かもしれないですね。だから口の中が乾燥したりして」
他にも分かりやすいサインが…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「体重の減少や尿の色が濃くなっている」
かなり脱水が進むと…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「爪の先端を押した時にいったん白くなりますよね?白くなった後に赤みが戻るまでの時間が3秒以上伸びた時は、かなり血管内脱水が進んだ時」
対策として医師は…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「温かい飲み物をこまめに取るようにすることがポイント。保湿、加湿に努めるということが隠れ脱水を防ぐうえでも重要」
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