政府は12日、マイナンバーに関する総点検の結果、およそ1万6000件のひも付けミスが見つかったと発表した。そんななか、岸田文雄総理大臣は、現行の健康保険証を予定通り来年の秋に廃止すると表明した。
■他人が個人情報を閲覧245件 ひも付けミス原因は?
相次ぐトラブルを受け、6月から続けられてきたマイナンバーの総点検。その結果が12日に発表された。
政府の総点検などで判明したマイナンバーのひも付けミスは健康保険証が8695件、障害者手帳が5645件、公金受取口座が1186件など合わせて1万5907件となった。
このうち、245件は他人に個人情報を閲覧されていたという。
ひも付けミスの主な原因は、マイナンバーの提出がなく、氏名や生年月日だけで作業したことなどだという。
今後、システムの改修や定期的にマイナンバーを確認するといった再発防止策を講じるとした。
■健康保険証は来年秋廃止 マイナ保険証ない人は?
そうしたなか、岸田総理は「予定通り現行の健康保険証の発行を来年秋に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行することといたします」と、現行の健康保険証の廃止を正式に表明した。
マイナ保険証を持っていない人には、保険証と同様の機能を持つ資格確認書を配布するという。
■暗証番号の設定不要 顔認証のマイナカード導入
さらに12日、新たな種類のカードが導入されることも発表された。
河野太郎デジタル大臣:「暗証番号の設定が不要な顔認証カードを今週の15日から導入する」
新たに導入されるのは、暗証番号が不要で、保険証の機能に特化したカード。暗証番号の管理に不安を持つ人たちのためのものだという。
保健医療を行う医師らの団体はこう話した。
全国保険医団体連合会 竹田智雄副会長:「結局、保険証と変わらないものを何のためにつくるのか。保険証を残せば済む話ではないか」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年12月13日放送分より)
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