自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、所属議員が、派閥から総額5,000万円を超えるキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることがわかった。
一方、捜査の対象となっている安倍派は、幹部が釈明に追われている。
自民党・安倍派座長 塩谷立議員「国民の皆さまに大変な政治不信を招いたことを、まずもって心からおわび申し上げる。(議員辞職される考えというのは?)今の時点ではありません」
座長の塩谷氏は、静岡・浜松市で取材に応じ、一連の疑惑について「精査中だ」と繰り返す一方、当面、座長にとどまり派閥運営を担う意向を示した。
また、西村経済産業相は茨城県での視察後、記者団から進退について問われ、「与えられた職責を全うしたいと考えている」と述べた。
西村大臣は、「あらためて私自身の収支報告書を慎重に精査している」と説明した。
一方、多額のキックバックを受けた疑いが一部で報道された、自民党の谷川弥一議員が10日午後、取材に応じた。
自民・安倍派 谷川弥一議員「事実関係を慎重に調査、確認して適切に対応していきたい。今後、事態が進展し、問題点や課題が明らかになってくれば再発防止の取り組みを進めていく必要がある。何と言われても、今、言った通り」
こうした中、岸田首相は「秘書官との打ち合わせ」として東京都内のホテルに入った。
安倍派の萩生田政調会長も同じホテルを訪れていて、今後の対応などを協議した可能性がある。
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