自民党・安倍派の政治資金パーティー問題をめぐり、新たに松野官房長官を含める派閥の中枢幹部6人がキックバックを受け、収支報告書に記載していなかった疑いがあることがわかった。
こうした動きを受け、岸田首相は、松野官房長官を交代させる方向で検討に入った。
松野長官をめぐっては、5年間で1,000万円を超えるキックバックの不記載の疑いが浮上し、与党内からも辞任は避けられないとの声が上がっていた。
複数の政府関係者によると、岸田首相はこうした情勢をふまえ、続投は難しいとの見方を強めていて、松野長官を交代させる方向で検討を進めている。
ただ、安倍派のほかの閣僚や党幹部にも同様の問題が指摘されているため、「松野長官だけで済むのか」との声もあり、岸田首相は、交代の時期や後任などを含め、慎重に判断するものとみられる。
その松野氏と同じ疑いが浮上した世耕参院幹事長は9日、次のように陳謝した。
自民党・世耕参院幹事長「国民の政治不信を起こすことにつながるわけで、まず国民の皆さんに深くおわび申し上げたい。わたし自身はしっかり職責を全うしていきたいと思う」
世耕氏は参院幹事長を続投する意向を示す一方、疑惑についてのくわしい説明は避けた。
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