“15のパワハラ行為”「真実認めて謝罪を」宝塚宙組の女性死亡 遺族側が劇団の報告書に反論

“15のパワハラ行為”「真実認めて謝罪を」宝塚宙組の女性死亡 遺族側が劇団の報告書に反論

 宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題をめぐり、遺族の代理人弁護士による3度目の会見が7日、行われました。

 <遺族の訴え>
 「劇団がパワハラを一向に認めない姿勢に憤りを感じています。私たち家族は、劇団とパワハラを 行った上級生が真実を認め謝罪することを求めます」

 遺族の思いを代読し、改めてパワハラを認めることを訴えた代理人弁護士による3度目の会見。

 今年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の女性が自宅マンションの敷地内で死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。

 遺族の代理人・川人博弁護士
 「わずか1日3時間程度の睡眠しかとれない状況が続き加えて、上級生のパワハラもあり健康を損なって亡くなった」

 遺族側は、過重労働とパワハラが死亡の原因と主張し謝罪と適切な補償を求めていましたが…。

 宝塚歌劇団の木場健之理事長(当時)(先月14日)
 「故人に対するいじめやハラスメントは確認できなかった」

 さらにー。

 遺族の代理人・川人博弁護士(先月10日)
 「(上級生から)ヘアアイロンを 押し当てられてやけどを負った事件があった」

 宝塚歌劇団の村上浩爾 現理事長(先月14日)
 「ヘアアイロンの件につきましてはそのようにおっしゃるのであれば、その証拠となるものをお見せいただくようにお願いをしたい」

 双方の主張は食い違っています。

 劇団を巡っては11月22日、兵庫県の西宮労働基準監督署が勤務実態などを把握するため劇団に立ち入り調査を行いました。

 こうした中、11月24日、遺族側の代理人弁護士と劇団側が面談。しかし、主張は平行線をたどりました。

 そして、遺族側は7日、パワハラに関する詳細と証拠を明らかにし阪急や劇団側に提出した意見書の内容を公表しました。

 遺族の代理人・川人博弁護士
 「最大の現在の焦点は、劇団幹部・上級生によるパワハラ行為の存否に関する問題。主要なパワハラ行為としては、15あると考えている。上級生Aが被災者が断ったにもかかわらずヘアアイロンで髪を巻き、やけどを負わした事実。当日の被災者と母親とのLINEのやり取りがあります。この中で『やけどを負わされた』と、最後の方に『わざとな気がする』とはっきり書かれている。そして芝居の通しで『痛かった』と。『稽古中、痛かった』とはっきり述べている。そもそも過重な労働を課したこと、特に8月16日から9月26日まで、死亡直前まで大変な労働を課したことと、パワハラがあったかなかったかとの議論を全く切り離している。これは根本的な間違いで、達成が著しく困難なことを強要すること自体がパワハラである。長時間労働の問題はパワハラと無関係ではなく、それ自体がパワハラである」

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