「政治とカネ」問題浮上…「政務三役相次ぐ辞任」「減税策不評」三重苦抱える岸田政権【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月22日)

「政治とカネ」問題浮上…「政務三役相次ぐ辞任」「減税策不評」三重苦抱える岸田政権【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月22日)

 自民党の5つの派閥がパーティー券収入を適切に処理していなかった問題で、岸田文雄総理大臣は21日、自身の派閥の収支報告書を訂正したことを明らかにしました。

■報告受けるまで…岸田総理「承知してない」

 立憲民主党 泉健太代表:「各派閥でいわゆる収入の不記載、これが合計4000万円を超えるんじゃないかということで。各派閥のそれなりの立場の人物が任意聴取を受けている。宏池会(岸田派)の事務局長からも、すでに報告は受けていますか?」

 岸田総理:「宏池会(岸田派)という政策集団の長としての立場で申し上げるならば、派閥としてご指摘を受けて、収支報告書を訂正した。こうした対応をしたという報告は受けております」

 泉代表:「ちなみに、その報告を受けるまで、こうした不記載の事実があったことは知っていましたか?」

 岸田総理:「訂正の報告を受けるまでは、私自身はそういった内容については承知しておりません」

 泉代表:「総理が派閥の長である団体において、こうした不記載があった。総理、この責任をご自身どう考えますか?」

 岸田総理:「今後、こうしたことはあってはならないと思っております。適切に今後対応するよう努めてまいります」

■岸田総理「裏金という指摘はあたらない」

 浮上した「政治とカネ」の問題。自民党の5つの派閥がおととしまでの4年間、政治資金パーティーの収入およそ4000万円を収支報告書に記載していなかったとする告発状を受け、東京地検特捜部が派閥の担当者に任意で事情聴取を行っています。

 立憲民主党 大西健介衆院議員:「宏池会(岸田派)の担当者も特捜部から事情聴取されているということでよろしいですか?」

 岸田総理:「個別の案件・捜査に関わるような案件について、何か申し上げることは当然、控えなければならないと思っています」

 大西議員:「こんなの前代未聞ですよ。これは訂正すれば済む話では私はないと思いますが、総理は訂正したら済む話ということですか?」

 岸田総理:「法律に従って適切に報告することが求められていると認識をしています。それに基づいて報告をいたします」

 大西議員:「告発人の上脇神戸学院大学教授は、『意図的に不記載にしており、自民党内にその手口が共有されている可能性がある。売上総額を過少にして裏金を作っているのではないか』との疑惑を指摘しています。これは上脇さんがこう指摘しております。自民党の主要派閥すべてでこのように多額の不記載があることを、自民党総裁として岸田総理どう思われますか?」

 岸田総理:「それぞれの政策集団において、それぞれの収支報告、これは責任を持って提出しなければなりません。訂正を行っても、対価の支払い総額、これは全く変わっておりません。総額は変わっておりませんが、その中で20万円を超えた支払いについて、支払者の名称を記載しなければならないところ、それが漏れていたということであります。裏金うんぬんというご指摘はあたらないと思っております」

■少子化対策の財源 子育て世代からは…

 新たに浮上した政治とカネの問題に加え、政務三役の相次ぐ辞任。減税策の不評と、三重苦を抱える形の岸田政権。自民党議員からもこんな指摘がありました。

 自民党 若宮健嗣議員:「わずか数週間の間に、副大臣や政務官が3人相次いで辞任をするという事態が発生してします。傷ついた国民の皆様方からの信頼を、どのように回復していこうとしておられるのか?」

 岸田総理:「まずは謙虚に、こういったご指摘・批判を受け止めなければならないと思います。課せられた課題に対して国民の皆さんの声を丁寧に聞きながらも、最後は自ら決断し、努力をしていくことを通じて、国民の皆様の信頼回復に努めていく」

 こうしたなか、今国会で焦点の一つになっているのが、少子化対策の財源。岸田総理は実質的な負担を生じさせない方針としていますが、子育て世代からは、次のような声が聞かれました。

 30代(子ども1人):「本当にそれで賄えるのかなという印象。今はお年寄りも多いですし、実際にそれで少子化対策ができるのかどうか」

 20代:「ただでさえ物価も高くなっている」

 40代(子ども1人):「逆にも子どもって考えられなくなる気がする。自分たちの生活に必死で」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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