支持率低迷の中…岸田総理VS野田元総理 「世襲多すぎる」閣僚のほぼ半分(2023年11月22日)

支持率低迷の中…岸田総理VS野田元総理 「世襲多すぎる」閣僚のほぼ半分(2023年11月22日)

 岸田総理大臣が22日、国会で対峙(たいじ)したのは野田元総理。政治資金問題に加えて野田元総理が批判したのは自民党議員の世襲の多さでした。放った一言は「ルパンだって3世まで」。

■世襲巡り野田元総理VS岸田総理

 立憲民主党 野田元総理大臣:「世襲が多すぎるんじゃないかと思います。閣僚のほぼ半分。世襲ばかりだというのは私、異常な事態ではないかと。例えば総理は3世ですよね。ジュニアに委ねると4世でしょ、今度。ルパンだって3世までですよ。歌舞伎役者じゃないんだから」

 岸田内閣には世襲議員が多いと批判した立憲民主党の野田元総理大臣。さらに語気を強めたのは…。

■政治とカネ問題「適切に説明」

 立憲民主党 野田元総理大臣:「政治とカネの不祥事が多発してきている。党の総裁としてもっとリーダーシップを奮ってドブさらいをしなければいけないと私は思うんです」

 またもや浮上した「政治とカネ」。自民党の5つの派閥の「政治団体」が政治資金パーティーの収入およそ4000万円を収支報告書に記載せず、収入を過少に記載したとして告発された問題です。

 岸田総理大臣:「各政治団体において適切に説明をできるだけ速やかに行ってもらうよう幹事長に指示を致しました」

 立憲民主党 野田元総理大臣:「なぜこんなことが起こっているのかということを、それを解明するところまでが調査だと思いますよ。そこまでちゃんと責任を持ってやり切るということを改めて覚悟として示して下さい」

 岸田総理大臣:「今回ご指摘いただいているのは政府とも違う自民党とも別の政治団体、それぞれにおける様々なこの政治とカネの問題、これについてご指摘があります。しかしながら、党と政治団体、派閥、これは人間が重なっているわけですから、これに対して幹事長としてしっかりと説明を尽くすようにということを伝える、こういったことを総裁として指示をしたわけであります」

 立憲民主党 野田元総理大臣:「党の総裁として国民から疑念が持たれないように改めて覚悟を持って対応すると言っていただけませんか?」

 岸田総理大臣:「適切に説明が行われること、これを徹底したいと思っております」

 派閥の実務を取り仕切るのは「事務総長」ですが、新藤大臣が茂木派の事務総長を務めているほか、松野官房長官と西村大臣が安倍派の事務総長経験者です。

■「お答え差し控える」一点張り

 過少記載が指摘された時期に事務総長を務めていた松野官房長官は…。

 安倍派 元事務総長 松野官房長官:「総理のご指示を受け、各政治団体において説明がなされていくものと考えております」

 立憲民主党 渡辺創議員:「総理の発言もきょうあったわけですから、もう1回お伺いしたい…いかがでしょうか?」

 安倍派 元事務総長 松野官房長官:「個々の政治団体に関するお尋ねにつきましては、政府の立場としてお答えすることは…差し控えさせていただきます」

 「政府の立場として答えは差し控える」の一点張りです。

 立憲民主党 逢坂筆頭理事:「駄目だよ、こんなこと!こんなの時間の無駄だよ!」

 安倍派 元事務総長 松野官房長官:「先ほど答弁した通りでございます。派閥の説明に関しましては派閥が適切に説明することとなると思います」

 一方、茂木派の事務総長・新藤大臣も…。

 茂木派 事務総長 新藤経済再生担当大臣:「政治資金収支報告書についての所要の訂正を行ったと報告を受けました」

 立憲民主党 渡辺創議員:「派閥で誰がどのような形で説明をなさるのが適切な説明だとお考えでしょうか?」

 茂木派 事務総長 新藤経済再生担当大臣:「平成研究会には会計責任者。これが政治団体届け出の中で置かれております。その会計責任者においてご説明があるんではないかなと」

 収入を過少に記載することで裏金疑惑も浮上するなか、各派閥がどのような説明をするのか注目が集まります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

社会・政治ニュース動画カテゴリの最新記事