支持率が低迷する岸田内閣に、新たな政治とカネの問題が直撃した。
立憲民主党・大西健介議員「4000万円の不記載、しかも各派閥みんな同様にやっている。こんなの前代未聞ですよ」
裏金作りの疑惑が指摘された、自民党の5つの派閥のパーティー。
岸田首相の派閥でも、200万円を超える不記載が判明。
岸田首相を激しく追及した。
21日から国会で始まった、予算委員会の質疑。
野党が追及したのは、自民党の派閥の政治とカネをめぐる問題。
立憲民主党・泉健太代表「各派閥で収入の不記載、合計で4,000万円を超えるのではないかと。総理が会長である宏池会(岸田派)は200万円台。総理は改善を指示したのか?」
岸田派 会長・岸田文雄首相「ほかの政策集団(派閥)のことはともかくとして、ご指摘を受けて収支報告書を訂正したという報告は受けています」
疑惑の舞台となったのは、自民党の派閥が開催した政治資金パーティー。
収支報告書に、パーティーの収入が適切に記載されていなかったとして、大学教授が刑事告発。
裏金作りの疑惑を指摘した。
自民党・岸田政調会長(2019年5月当時)「令和の時代になって、初めての宏池会と語る会、本当に大勢の皆さまにご出席いただきました」
パーティー券は1枚2万円が相場で、集まった資金は所属議員の政治活動などに使われる。
多くの場合、パーティー券は派閥に所属する議員が個人や企業、団体に販売し、一方の売り上げは派閥に入る仕組み。
政治資金規正法では、1回のパーティーで20万円を超える購入者の名前や金額について、収支報告書に記載することを義務づけている。
しかし告発状では、パーティー券を購入した団体側が支出額を報告書に記載している一方、派閥側は一部の収入を記載せず。
その不記載額は、2019年までの4年間で、およそ4,000万円。
内訳を見ると、党内最大派閥の安倍派でおよそ1,900万円。
岸田首相の派閥も200万円を超えていた。
この政治とカネをめぐる疑惑に、野党から追及を受けた岸田首相は釈明に追われた。
立憲民主党・大西健介議員「これほど多額の不記載を単純なミスと見ることは難しいと思います」
岸田派 会長・岸田首相「宏池会(岸田派)としては訂正を行ったうえで、今後こうしたことが起こらないようにしっかり対応してまいりたい」
立憲民主党・大西議員「自民党として説明責任を果たすよう、指示していただけませんか?」
岸田派 会長・岸田首相「確認でありますが、訂正しても対価の支払総額、これは全く変わっておりません。裏金うんぬんというご指摘は当たらないと思っております」
野党は、22日も追及する構え。
FNNプライムオンライン
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