去年の大学入学共通テスト当日、東京大学の前で当時高校2年生だった男が受験生らを刺した事件で、東京地裁は男に懲役6年以上10年以下の実刑判決を言い渡しました。
19歳の男は去年1月、共通テストの会場だった東京大学の前で受験生ら3人を包丁で刺した殺人未遂の罪などに問われています。
男は起訴内容を認め、弁護側は刑罰を科すのではなく、保護処分とするよう求めていました。
きょうの判決で東京地裁は「東京大学理科三類を志望していたが、成績が落ちて自暴自棄となった」「学歴や偏差値で自他の優劣を評価する偏った価値観、視野の狭さがあった」と指摘。「保護処分の期間で十分な矯正を図ることは難しい」と懲役6年以上10年以下を言い渡しました。
裁判長は最後に「裁判員など全員の意見」として「他人の命もあなた自身の命も大切にして人生に対する希望を見つけて社会復帰してほしい」と語りかけました。
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