いわゆる「大麻グミ」を食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいる問題。グミはすべて大阪市の会社が製造・販売しているものでした。
大阪市内の雑居ビル。ここに入る会社に11月10日、市が立ち入り調査をしていたことがわかりました。いわゆる「大麻グミ」と呼ばれるものを製造していたということです。
「大麻グミ」を巡っては、食べた人が病院に搬送されるなどの問題が相次いでいます。
捜査関係者によると、11月4日、東京都小金井市の公園で行われたイベントでは、目が不自由で杖をついた40代の男性が、来場者に対し―。
「良かったら食べない？」
こう言って、グミを配っていたといいます。このグミを食べた10代から50代の男女6人が体調不良を訴え、5人がおう吐などの症状で病院に搬送されました。
グミを配る様子を見たという、こちらの小学生。グミは受け取らなかったといいますが―。
グミを配る様子を見た小学生
「袋に入ったグミを取って、『はいどうぞ』って。このぐらい（の大きさ）」
捜査関係者によると、グミの袋には「合成化合物」とみられる名前が書かれていたということです。
イベントに参加した人
「当日、そういうグミを配っている人がいるから、もらわないでというアナウンスをしてるのは聞いた。怖いですね。イベントで配られていると、もらいやすいのかな」
グミを配った男性は―。
「普段から自分で食べているもの。おいしかったから配った」
このグミを巡っては、11月3日に20代の男女4人が病院に搬送されたほか、15日夜も板橋区のマンションで男女2人が手のしびれや動悸（き）を感じ、病院に搬送されています。
グミを製造していた会社がある大阪市の横山英幸市長は―。
横山市長
「（今月10日に）大阪市の保健所が施設の調査に入り、いわゆる指定薬物として違法ではない成分『カンナビノイド』が使用されていることを確認した。（カンナビノイドは）食品衛生上は指定薬物には指定されていないが、健康上危険なモノであれば、早急に法令等で規制すべきもの。国や府、関係部署と協力しながら進めていきたい」
グミを製造した会社のホームページには、商品は合法とし、「厚生労働省の許可を得て通関している原料のみを扱っている」などと主張しています。
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