インフル今季初の10万人超 流行続く?3回目感染のおそれ(2023年11月10日)

インフル今季初の10万人超 流行続く?3回目感染のおそれ(2023年11月10日)

 新たに報告されたインフルエンザの患者数は今シーズン初めて10万人を超えました。現場の医師からは3回目の感染を懸念する声というのも上がっています。

■発熱外来に患者急増 2回感染も

 10日、埼玉県戸田市の公平病院。発熱外来に診療開始時間の前から多くの患者が訪れました。息子がすでにインフルエンザにかかっている男性。インフルエンザの検査を行うと、10分もかからずに結果が出ました。

 公平病院では10月ごろからインフルエンザの患者が多くなり、ここ2週間ぐらいでさらに増えたといいます。

 公平病院 公平誠院長:「今週の月曜日、11月6日ですが17時の時点ですでに90人以上の患者がいて、その時コロナの患者さんは92人中2人で、インフルエンザの患者さんが92人中43人。46.7%の陽性率」

 10日、厚生労働省はインフルエンザの全国の患者報告数を発表しました。今月5日までの1週間に報告された1定点医療機関あたりの報告数は21.13人。前の週の「19.68人」から増加しました。11週連続の増加です。

 冬に流行するイメージのインフルエンザですが、グラフを見ると、今年は9月ごろから急激に増え始めています。なかには短期間に2回感染した人もいます。

 公平病院 公平誠院長:「A型に2回感染してるって人はいらっしゃいます。Aの中にも大きく分けて2種類株があると言われています」

 今、そのA型の2種類が同時に流行しているというのです。そのため、短期間に2度感染する事態が起きているといいます。

 公平病院 公平誠院長:「恐らく夏を通してこれまでの株があって、またさらに別の株が増えてきている可能性もあるんじゃないかと」

■介護施設 コロナ同時流行を警戒

 東京都内の介護施設ではこの冬、コロナとインフルエンザの同時流行も想定して警戒を強めています。

 慈生会 イルアカーサ 安岡加奈子課長:「インフルエンザも警戒しておりまして、職員の方もお子さんを持っている職員も多いので個人個人の健康管理の方は行うようにしています」

 この施設では新型コロナウイルスが5類に移行したことで対面での面会を再開しましたが、時間は10分間までで1週間に1度と制限しています。

 慈生会 イルアカーサ 安岡加奈子課長:「世の中的にはどこに行ってもマスクを外している方が多いですけど、例えば電車やバスのなかでもほとんどの方がマスクを外してますが、やはり自分が感染源になってしまうのはよくないっていう意識は職員誰しも思っていますので、そこは継続しておこなっていきたいなとは今も思っております」

 すでに2回感染している人もいるほどの流行をみせているインフルエンザ。そんななか、医療現場で懸念されているのが…。

 公平病院 公平誠院長:「3回くらい感染する可能性はある」

 懸念されるのが3回目の感染。流行拡大の恐れも。今、流行しているインフルエンザ。なかには短期間に2回感染した人もいます。さらに、3回目の感染の可能性もあるというのです。

■流行続く? 3回目感染のおそれ

 公平病院 公平誠院長:「(Q.今A型で2回、どんな(ウイルス)株で3回感染?)理論上はA(型)に2回、B(型)に1回かかる可能性はあるんじゃないかと」

 そしてもう一つ気になるのが、例年より早い感染拡大をみせたインフルエンザがどのような広がりをみせるのかということです。

 公平病院 公平誠院長:「流行が早いから早く終わるのかとまだ分からないので少なくとも続くのではないかと。現在は落ち着いてるが、冬にかけてコロナ感染も拡大する可能性もあるので今後、解熱鎮痛薬やせき止めなどが必要になってくる局面はまだしばらく続くのではないか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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