イスラエルが、ガザ北部の住民110万人に南部への退避通告を出してから3週間。空や地上から絶え間なく攻撃を続けているイスラエル軍は、ガザ北部を「完全に包囲した」と発表しました。
イスラエル ネタニヤフ首相:「我々は戦闘の真っただ中にいます。成功を収め、ガザ市郊外を越えました。我々は前進しています」
一方のイスラム組織『ハマス』は徹底抗戦の構えです。市街戦の本格化に伴う、市民の犠牲をどう抑えるのか。アメリカのブリンケン国務長官が再びイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と3度目の会談を行いました。CNNによりますと、ブリンケン国務長官は、仲裁交渉のために空爆の一時停止をイスラエル側に求めたものとみられます。
イスラエル軍とパレスチナ側の衝突は、ガザ地区以外でも激しいものになっています。2日夜から翌朝まで続いたイスラエル軍の作戦後、難民キャンプにはあるビラが残されていました。
イスラエル軍からのビラ:「皆さんはテロから離れ、平和に暮らしてください。忠告はしました」
難民キャンプに留まり、命を落とすことがあっても“自己責任”ということを伝えたかったようです。
イスラエル北部では、イランの支援を受けるヒズボラと、イスラエル軍の戦闘が激化しています。レバノンとの国境から2キロにある街では、2日にロケット弾が着弾、2人が負傷しました。
アメリカNSC カービー戦略広報調整官:「北部でイスラエル軍が継続的に攻撃を受け、応戦している状況を憂慮しています。ヒズボラ幹部に対するメッセージは、紛争の拡大・激化をもくろむべきではないということです」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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