国連の安全保障理事会はイスラエルとハマスの衝突を巡り、アメリカとロシアが提出した決議案をそれぞれ否決しました。
アメリカが提出した決議案は、人道支援を行うための「戦闘の一時的な停止」を求めたほか、イスラエルを念頭に各国にテロに対する自衛権があると主張しました。
採決では、採択に必要な9カ国以上が賛成を投じましたが、「イスラエルの自衛権を認めれば戦闘の激化は止まらない」などと主張したロシアや中国が拒否権を行使し、否決されました。
アメリカ トーマスグリーンフィールド国連大使:「アメリカはロシアと中国が決議案に拒否権を行使したことに深く失望している。この決議案は強く、バランスが取れたものだった」
一方で、ロシアが提出した即時停戦を求める決議案についても賛成が4カ国にとどまったうえ、アメリカなどが拒否権を行使し、否決されました。
双方の決議案が否決され、安保理は一致した行動を取れず、手詰まりとなっています。
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