「増税メガネ」チラシに物議 岸田首相は所信表明で「経済」連呼

「増税メガネ」チラシに物議 岸田首相は所信表明で「経済」連呼

岸田首相が、所信表明演説で経済対策を強調した。

一方で、首相をやゆするチラシをめぐって騒動も起きている。

チラシに大きく書かれていたのは、「増税メガネとは?」の文字。

黒縁眼鏡のイラストが添えられ、「『増税メガネ』とは、SNSでトレンドになった言葉。自民党・岸田政権は、日本人の『国民負担率』が長年増え続けているのに『増税』を断行」とつづられている。

「増税メガネ」は、防衛力強化による増税などを打ち出してきた岸田首相をやゆする言葉。

チラシでは、増税は国内経済を衰退させると訴え、日本経済を取り戻すため減税しますと宣言している。

このチラシを作成・配布したのは、日本維新の会から次の衆院選に立候補を予定している医師の石川まさとし氏。

チラシの画像がネットに上がると、「あまりにも品がない」「メガネ着用者への差別だ」などと石川氏に批判が殺到した。

「イット!」は、石川氏本人を直撃。

ところが…。

事務所スタッフ「ちょっとすぐ出かけちゃうのでごめんなさい」

石川氏は事務所のスタッフに守られ、一言も話すことなく、車に乗り込んでいった。

ディレクター「一言だけいただけませんか? 配布したチラシはこれだけですか?」

車の中から、取材ディレクターをちらりと見た石川氏だが、自身のSNSでは「厳しい指摘があった」として、「多くの方に不快な思いをさせ、軽率であったと反省しています」と謝罪の言葉をつづった。

日本維新の会の音喜多政調会長は、自らも増税メガネを軽い気持ちで時折使用していたことを認め、「自らの至らなさを深く反省し再発防止に努めてまいる」と謝罪した。

一方の岸田首相。

“増税のイメージ”を払拭できるのだろうか。

23日午後、臨時国会で所信表明に臨んだ。

「減税どうするんだ?」とのやじに小さく笑みを浮かべると、ある言葉を連呼した。

岸田首相「最初につかまなければならない変化の流れは『経済』です。経済、経済、経済。何よりも経済に重点を置いてまいる」

この演説に、場内では拍手が起きる一方、「増税! 増税!」というやじも。

岸田首相は演説で、コストカットを最優先としてきた日本経済が、30年ぶりに新たな経済ステージに移行できる大きなチャンスと強調。

さらに、物価高を乗り越えるための「国民への還元」を打ち出した。

そして、繰り返し口にしたのが、「減税」という言葉。

岸田首相「賃上げ税制を強化するための減税措置や過去に例のない投資減税、特許などの所得に関する新たな減税制度」

所得税の減税を念頭にした方針も…。

岸田首相「国民の努力によってもたらされた成長による税収の増収分の一部を公正かつ適正に還元し、物価高による国民のご負担を緩和いたします」

首相の所信表明に、野党からは…。

立憲民主党・泉代表「『変化の流れを絶対に逃さない』と冒頭に総理はおっしゃったが、総理が一番、変化の流れを逃しているのではないか」

岸田首相の所信表明に対する代表質問は、24日から3日間行われる。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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