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パパにきつ~いツッコミをする動画の様子がほほえましいと話題なのが、理央奈(りおな)ちゃん6歳。
実は胸から下が麻痺(まひ)していて、日々懸命にリハビリに励んでいる。2歳半で、背骨が左右に弯曲(わんきょく)しねじれも伴う病気「側弯症(そくわんしょう)」と診断され、4歳半で急激に進行したためにリスクを承知で手術を行った。
しかし、進行は止まったものの、手術中に背骨が脊髄を圧迫したためか、胸から下に麻痺(まひ)が残った。
ことし3月には、幼稚園を卒園し、4月から小学校生活がはじまった理央奈ちゃん。好きなものを発表する授業の様子をのぞくと、しっかりと自分の大好きな猫のキャラクターを発表する姿があった。
友達もたくさん出来た。小学校に入ってから、理央奈ちゃんに少し変化があったという。
母親は「自分の考えをしゃべるようになって自己主張もするようになり、おしゃべりが上手になった」と語る。理央奈ちゃんは、「勉強は楽しい」けれど「朝、学校行くのが面倒くさい」と話す。早起きが苦手らしい。
そんな理央奈ちゃん、この夏、新しい治療に取り組むことを決意した。それは「再生医療」だ。病気やケガなどで生じた障がいを、体の中にある幹細胞などを使って治療する。
理央奈ちゃんが受ける再生医療は、腰の辺りの骨や骨髄から幹細胞を取り出して人工的に培養し、増やした幹細胞を点滴で体に戻す。
同時に患部を刺激しながらリハビリも行ない、ダメージを受けた脊髄の回復を狙うという。
しかし、担当の医師は「再生医療というのは魔法の薬ではなく、研究途中の治療です」と話す。まだ研究段階で、効果が出ない人もいるというのだ。
それでも母親は「魔法の治療じゃないっていう話をふまえてもやっぱり受けたい」と治療にかける思いを語ってくれた。
7月の終わりに、幹細胞を取り出した理央奈ちゃんは、細胞の培養が終わるのを待っていたが、この頃、理央奈ちゃんの七夕の短冊には「“あしがあるけますように”」と願いが書かれていた。
そして9月。ついに幹細胞を体に戻す治療の日が来た。
歩けるようになりたいー その思いを胸に理央奈ちゃんの「再生医療」が始まった。
(2023年10月3日放送「news every.」より)
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