高市大臣 処理水めぐり中国に猛反論「科学的根拠のない情報広めた」 IAEA総会【もっと知りたい!】(2023年9月26日)

高市大臣 処理水めぐり中国に猛反論「科学的根拠のない情報広めた」 IAEA総会【もっと知りたい!】(2023年9月26日)

 処理水の海洋放水を巡り、IAEA(国際原子力機関)の総会で高市早苗科学技術担当大臣と中国の代表が、お互いの主張をぶつけ合い火花を散らしました。

■「核汚染水」に高市大臣が反論

 中国代表:「日本は懐疑論があるにもかかわらず、核汚染水を放出し、国際社会から強い反対の声が上がっている。海への影響は未知のもので、日本は納得いく説明をしていない。長期的かつ効果的な国際監視体制を構築すべきだ」

 IAEAの年次総会で、「核汚染水」という言葉を使い日本の福島第一原発の処理水放出を激しく非難する中国。これに対し、日本の高市大臣も反論します。

 高市大臣:「先ほどの中国の主張は、科学的根拠に基づいていない。中国はIAEAのメンバーでありながら科学的根拠のない情報を広め、理不尽な輸入制限をしている唯一の国だ。日本は今後も中国に対し、科学に基づいた的確な行動をすること、そして正確な情報を提供することを求めていく」

 中国の主張は、科学的根拠に基づいていないと反論し、日本産水産物の輸入停止についても批判しました。

 高市大臣:「日本政府はIAEAの継続的な関与のもと、最後の一滴の海洋放出が終わるまで、安全性を確保し続ける」

 安全性に万全を期したうえで処理水を放出したと説明し、国際社会に理解と支持を求めた高市大臣。これに先立ち、演説したIAEAのグロッシ事務局長もこう話しました。

 グロッシ事務局長:「IAEAは独立した立場で監視、抽出、分析を行っている。そのために、福島第一原発に常設事務所を設置した。数十年間にわたり、被害が出ないよう取り組みを続ける」

 中国が疑いの目を向ける処理水の監視体制について、「IAEAが独立した監視」を実施していると説明しました。

■「いつものやりかた」中国の狙いは…?

 改めて処理水の放出を批判した中国。その狙いは、どこにあるのでしょうか?

 テレビ朝日 政治部官邸キャップ 前中国総局長 千々岩森生:「台湾のパイナップルを止めたり、各国に対する輸入禁止や規制を中国がとってきたケースを見ると、ほとんど年単位、数年に及ぶものもあるので。(海洋放出から)わずか1カ月なので、中国が引き続き日本への態度を変えていない。それを国際社会に向けて主張するというのは、中国のいつものやりかた」

(「グッド!モーニング」2023年9月26日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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