“人気駅弁”約300人食中毒か 金賞「吉田屋」が “納豆みたい…”

“人気駅弁”約300人食中毒か 金賞「吉田屋」が “納豆みたい…”

ぎっしりと敷き詰められたウニに、丼ぶりいっぱいに盛り付けられたピカピカのイクラ。
人気の駅弁だ。

しかし、駅弁を食べた人に相次いで食中毒の疑いが浮上。

20日になり体調不良などを訴える人が、全国で300人に迫っている。

吉田屋の駅弁製造直売所は開いておらず、臨時休業のお知らせが貼ってあった。

創業明治25年という青森・八戸市の老舗駅弁店「吉田屋」。

名物社長が生み出す数々の海鮮駅弁が人気を集め、デパートの駅弁フェアでは大行列ができる人気ぶり。

吉田屋・吉田広城社長(2011年取材)「ホタテがぎりぎりしかないんですよ、売れ過ぎちゃいまして」

「惣菜・べんとうグランプリ」で毎年のように金賞を受賞する有名店の本社が、20日はひっそり。

八戸市保健所は20日、1都23県から被害の報告があり、295人が体調不良などを訴えていることを発表。

対象の商品は、9月16日と17日が消費期限のイクラやウニ、ホタテなどが入った海鮮系の駅弁11種類。

青森・八戸市民「(昨日のニュース)びっくりですよね、本当にまさかです。昔からの吉田屋さんだし、まさかと思いましたね」

人気の老舗駅弁店で何があったのだろうか。

被害報告が相次いだ16日の昼ごろ、静岡県内の薬局で「海女のうに弁当」を購入し食べたという男性はこう話す。

弁当を食べた男性「(食べたら)ちょっと刺激がするというか、ピリッとするというか。下の方のご飯を持ち上げたら、納豆みたいに糸を引いていたんですね」

消費期限はその日(16日)の午後10時だったが、昼の時点で異変を感じたため、途中で食べるのをやめたという。

しかし…

弁当を食べた男性「吐き気がしてもどしてしまって、熱を測ったら38.4度くらい」

また埼玉県は、大手スーパー「ヤオコー」で販売された吉田屋の駅弁を食べた10人に体調不良の症状が出たと発表。

被害を訴える声は今後も増えるおそれがある。

専門家は、“ご飯の異常”を訴える声が上がっていることから、原因がご飯にある可能性を指摘する。

食品問題評論家・垣田達哉氏「ご飯にも何らかの食中毒菌が付いている可能性があり」、「(考えられる原因は?)(輸送で)運ぶまでの期間。例えば、お店の工場の暖かい場所に置いてしまったとか」

吉田屋の社長は、ウェブサイトで謝罪。

保健所とともに原因を調査中で、判明するまで弁当の製造販売を自粛するとしている。

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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