21日は「世界アルツハイマーデー」です。今後、高齢者の5人に1人が認知症になると言われる中、予防の方法も進化しています。都内の銭湯では、認知症予防などに期待されているという「ガンマ波」に変調した音楽を流す取り組みを開始しました。また、電話1本で認知機能の低下をチェックできる新たなサービスも始まっています。
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21日、「認知症」について街で聞くと、不安の声が聞かれました。
40代
「いつか自分もなるんじゃないかと怖いです」
60代
「認知症になるんじゃないかという不安はありますね。人の名前と物の名前が(出てこない)」
自分の親に対しての不安もあるといいます。
40代
「(親が)同じことを何回もいったり、声がすごく大きくなっている」
90代の親を持つ60代
「普段からお話ししたり、ぬり絵とかを積極的にやらせているので、今のところは、ひどくはなっていないですね」
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認知症は2年後の2025年には「高齢者の5人に1人がなる」ともいわれています。
認知症対策が大きな課題となっている中、東京・杉並区にある銭湯では、認知症予防への取り組みを開始しました。
小杉湯三代目 平松佑介さん
「本日はこの『ガンマ波サウンド』を館内で流させていただいています」
「ガンマ波サウンド」とは、認知症予防などに期待されているというガンマ波に変調した音楽のことです。認知症において有効な予防策などが見つかっていないことから、ヘルスケアの研究開発などに取り組む企業「ピクシーダストテクノロジーズ」と、製薬会社「塩野義製薬」が共同で開発しました。
この銭湯では普段、流している音楽をガンマ波サウンドに変更しているといいます。ガンマ波サウンドの音楽に切り替えると、少し震えるように聞こえる特徴がありました。
そもそも人は、問題を解決するなど考えるときに、ガンマ波という脳波が現れます。一方で、認知症のように認知機能が低下した人の場合は、ガンマ波が少ないといいます。
「ガンマ波サウンド」と呼ばれる音を流し、脳内にガンマ波を発生させることで認知機能がアップするというのです。
常連客は「へー、全然気づかなかった」「父と母が高齢なので、効果があるなら、ぜひ試してみたい」などと話していました。
小杉湯三代目 平松佑介さん
「日常の銭湯が、気づいたらケアにつながるのは大切なこと」
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自分の認知機能が低下していないか、電話1本でチェックできる新たなサービスも始まっています。
自称、物忘れが激しいという30代の番組ディレクターが利用してみると、「聞いた文章を繰り返してください」と音声が流れました。
「ミヤモトススムさんは金曜日に靴下を3足、ニンジンを8本、ハンカチを5枚買いました」
番組ディレクター
「ミヤモトススムさんは金曜日に靴下を3足、ニンジンを5本…あ! ハンカチを!!」
番組ディレクターは苦戦しましたが、結果は「認知機能は正常です」と診断されました。認知機能は5段階で1番健康なレベル5でした。
この電話で測定しているのは、正答率だけではないといいます。
NTTコミュニケーションズ・ビジネスソリューション本部 畑貴之担当課長
「認知機能の低下がみられる方の『特有の声のゆらぎ』であったりとか、1000項目ほどの人間の耳には検知できないようなチェックを、裏のAI(=人工知能)がしている」
記憶力が気になる40~50代の人などにも使ってもらうことで、認知機能の低下に早く気づき、自治体や病院に相談するきっかけになればということです。
脳の健康チェックplus ※医療行為ではありません
電話:0570-012354
通話料 携帯電話:約180円 固定電話:約60円
(2023年9月21日放送「news every.」より)
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