夏も涼しく熱帯夜が“今季ゼロ” 猛暑日もなかった温泉地・草津(2023年8月30日)

夏も涼しく熱帯夜が“今季ゼロ” 猛暑日もなかった温泉地・草津(2023年8月30日)

 今年、猛暑日も熱帯夜も一度もなかった“ある涼しい町”が注目されています。夜もクーラーいらず。東京から車で行ける、その町を取材しました。

■「クーラーいらず」山あいの街

 「究極の避暑地」ともいえるスポットは北関東の山あいにありました。その町で暮らす人々は…。

 “涼しい町”の人:「(東京から)脱出して、もう2週間」「いつも涼しい。快適、東京と比べて」

 役場では…。

 “涼しい町”の役場:「クーラーは庁舎に付いていません。(クーラーは)町長室にも付いていません。窓を開けて、この状態なら問題ない」

 自宅でも…。

 “涼しい町”の役場:「自宅にもエアコンはありません。夜は窓を開けて寝ると寒くて風邪を引くこともある」

 町では過去に猛暑日を観測したことは一度もなく、熱帯夜になったこともありません。そんな涼しい町があるのが東京から車で約2時間半、日本有数の温泉地・群馬県草津町です。雪見風呂や湯もみなど、寒い冬に訪れる印象がある草津温泉ですが、実は夏はとても涼しいのです。30日の最高気温は26.2℃。東京と比べて8℃以上も差があります。

■夏も涼しく熱帯夜が“今季ゼロ”

 しかも、この2カ月の間に30℃に達したのは、わずか2日だけです。うわさを聞き付けて観光客が草津に殺到。装いは、すでに秋のようです。

 熊本から来た人:「(Q.長袖、長ズボン?)そうなんです。こっち(草津)は涼しいと言われて。熊本はクーラーがないと過ごせない」

 横浜から来た人:「横浜だと、よだれを垂らしながら『はぁはぁ』言っている。こちら(草津)の方が涼しげな感じ」

 町の評判は海の向こうにも伝わっていました。

 イタリアから来た人:「温泉に入りに来た。素晴らしい体験だよ」「(Q.きょうの気温はどう?)快適よ」「いい夏の日だよ」

 温かいグルメも売れています。

 団子屋:「何百本っていう感じで売れている」

 炭火をくべていてもエアコンは付いていません。なぜ、草津はこんなにも涼しいのでしょうか。

 草津温泉観光協会 福田俊介事務局長:「あまり避暑地というイメージがないが、標高1200メートルの山の中にあるので、避暑地としても十分に活用してもらえる場所であると思います」

 標高に加え、緑豊かで降水量も多いことが涼しさの理由だということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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