製薬会社大手「エーザイ」などが開発したアルツハイマー病の治療薬について、厚生労働省の専門部会は使用することを了承しました。承認されれば国内初の治療薬です。
「レカネマブ」はエーザイとアメリカの医薬品大手が共同開発したアルツハイマー病の治療薬です。
対象は早期のアルツハイマー病の患者です。
エーザイの治験では認知機能の低下を27%抑えられ、中度のアルツハイマー病への進行を平均で3年ほど遅らせることが確認されたということです。
先月、世界で初めてアメリカのFDA(食品医薬品局)の正式承認を受けました。
今月21日に開かれた厚労省の専門部会は、この治療薬を使用することを了承するとする審議結果を公表しました。
加藤大臣が近く承認すれば、国内で初めての治療薬となります。
エーザイによりますと、承認されれば遅くとも年内には流通が可能だろうとしています。
アルツハイマー病は認知症の原因となる病気の一つで、厚労省によりますと、2025年には高齢者の5人に1人、約700万人が認知症になるとの推計もあります。
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