【“保険証廃止”方針めぐり】岸田総理と官房長官が意見交換

マイナンバーカードと一体化させ、今の健康保険証を来年の秋に廃止する方針をめぐり、調整が難航しています。岸田総理大臣は1日夜、松野官房長官と意見交換を行いました。

岸田総理と松野長官の会談は、およそ2時間半にわたって行われました。今の健康保険証を来年秋に廃止する方針の見直しをめぐり、政府内の意見対立が続く中、今後の対応策について意見交換したとみられます。

岸田総理など官邸サイドは、「廃止時期の延期」も視野に検討をしています。岸田総理は周辺に、「仮に延期してもデジタル化全体のスピードを遅らせてはいけない」などと話しています。

これに対して河野デジタル大臣や、加藤厚生労働大臣は、廃止時期の延期となると法改正も必要なことなどから、慎重な姿勢です。厚生労働省サイドは、保険証の代わりに使える「資格確認書」について1年という有効期限を見直す案を主張していて、意見集約が難航しています。

岸田総理は新たな方針が決まれば、記者会見で説明する考えです。
（2023年8月1日放送「news zero」より）

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