28日は全国200地点以上で猛暑日が観測され、40の都道府県で熱中症警戒アラートが出されました。こうしたなか、熱中症になると将来、白内障になるリスクが4倍高まることが専門家の研究で明らかになりました。
■40℃迫る 猛暑日200地点超え
列島は28日も、危険な暑さが続出しました。
一番気温が高くなったのは群馬県。伊勢崎で39.4℃を観測しました。35℃以上の猛暑日は全国で3日連続、200地点を超えています。
■「隅田川花火」あす4年ぶり復活
終わりが見えない猛暑のなか、東京で29日、4年ぶりに復活するのが夜空に浮かぶ大輪の花。夏の風物詩、隅田川花火大会です。2万発以上の花火が下町の空を彩ります。
炎天下の会場では大会に向けた準備が佳境を迎えていました。
作業員:「たまにくらっときます。水1リットル持ってきて、こまめに飲んでいる」
主催者によると、95万人の来場者が見込まれ、警備員の数を増やして対応にあたるそうです。
■熱中症で白内障リスク約4倍
猛烈な暑さに警戒する夏。東京では28日午後3時までに熱中症の疑いのある男女38人が搬送されました。ただ、心配なのは熱中症の症状だけではないようです。
金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「熱中症の人は熱中症になってない人に比べ、白内障のリスクが高くなる」
白内障とは目の水晶体が濁る病気です。研究チームはおよそ260万人の診察データから熱中症にかかった後、白内障を発症した人の割合を調査。その結果、熱中症にかかったことがない人と比べて、5年後に白内障を発症する確率が4倍近くに高まることが分かったのです。
金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「白内障は水晶体が濁るので(最終的に)目の奥に光が入らなくなり、ほとんど見えなくなってしまう」
白内障を引き起こす要因とみられるのが暑さと、目に降り注ぐ強烈な日差しです。
金沢医科大学 眼科学講座 佐々木洋主任教授:「眼内の温度が上昇すると、水晶体を構成しているクリスタリンというタンパクが変性して凝集して、白内障を発症しやすくなる」
いわば、生卵の白身に熱が加わり、透明の状態から白く変色する現象が目に起きているのだといいます。
目の健康も守るために水分補給で体温を下げ、目を冷やすことが大事だということです。
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