中古車販売大手の「ビッグモーター」による自動車保険の不正請求問題。今後どういった展開が考えられるのでしょうか?
板倉朋希アナウンサー:
元検事の若狭勝弁護士に伺ったところ、もし今後、刑事事件として捜査されるということになれば、3つの罪が考えられるということです。1つ目が保険金を不正に請求した件の詐欺罪。2点目が車を故意に傷つけたことに対する器物損壊罪。そして、国交省も今後調査するということですが不正な車検を行ったことに対する道路運送車両法違反の罪、この3つが考えられるということです。
高島彩キャスター:
3つの罪に問われる可能性があるということですが、器物損壊罪ですと、どの傷が故意に付けられた傷なのか分かるものなんでしょうか。
板倉朋希アナウンサー:
ちょっと難しいようで、若狭さんによりますと、複数人で不正を行っているだろうと。そうなると、「誰が」「どの車の」「どこを」傷つけたのか。それを特定することは難しいんじゃないかと。3割特定して起訴できればいい方じゃないかということでした。さらに今回の件は、悪質性が高いので上層部の関与など徹底的に捜査を行わなければいけないというふうにおっしゃっていました。
高島彩キャスター:
信頼を裏切る行為だなというふうに思いますけれども。柳澤さんはどのようにご覧になっていますか。
ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
民間の企業ですから、利益を追求する、ノルマを設定するということはあると思います。でも、社会を欺くような不正があっていいはずは絶対ありませんからね。そういう意味で言うと、今回「なぜこうなってしまったのか」ということは会社としても説明責任はあると思いますし、一旦失われた信頼というものは簡単には回復できないということを改めて強く肝に銘じて欲しいなというふうに思います。
高島彩キャスター:
まずは社長が出てきて説明する責任がありますよね。また、上層部がどこまで関わっていたのか、そのあたりも明らかにする必要がありますし、ビッグモーターには真摯にこの問題に向き合って欲しいと思います。
サタデーステーション 7月22日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp