大阪府泉佐野市を走行中の電車内で乗客ら3人が刃物で切り付けられ、37歳の男が現行犯逮捕されました。被害に遭った男性の1人が、NNNの取材に当時の緊迫した状況を語りました。
被害に遭った男性(79)
「乗客がだだだだーっと逃げるように流れていったから何事かなと思って後ろを振り向いたら車掌さんが血だらけになって出血していて(車掌は)『危ないから近寄らないで』と。電車はまだ走っていた」
駅のホームで両手に刃物をもった男。警察官にけん銃を向けられ、男はその場に座り込みます。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された清水和也容疑者は23日午前10時半ごろ、関西空港行きの電車内で23歳の乗客の首などを刃物で切りつけ、殺害しようとした疑いです。
ほかにも、駆けつけた車掌と79歳の乗客もケガをし、3人は病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
被害に遭った男性(79)
「スーツケースが転がっていて、それを盾にして。座席の上にナイフが置いてあった、ペティナイフ。そのペティナイフを拾って『これお前のか』と言ったら(清水容疑者が)『そうや』と言って取って、その時さやから抜けてこすって手が切れた」
警察の調べに対し清水容疑者は「切りつけたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
清水容疑者は当時、刃物を3本持っていたということで、警察が詳しい状況を調べています。