18日の都心の最高気温は37.5℃になり、都内では熱中症の疑いで156人が救急搬送されました。この危険な暑さで農作物への影響も広がっています。
■埼玉・越谷市で38.8℃ 2日連続“関東で最も暑い街”
18日、日本で最も暑かったのは、三重県桑名市です。今シーズン最も高い、気温39.0℃を記録しました。
街の人:「しんどいです、歩くのが」
東京都心も、今シーズン最も早い、午前9時18分に気温35℃に到達。3日連続の猛暑日になりました。都内では18日、4歳から97歳の男女156人が熱中症で救急搬送されました。
18日、関東で最も高い気温を記録した埼玉県越谷市。手元の気温計、午後4時すぎで34.3℃。いまだ熱が残っていて、地面からもわっとした空気が上がってくるような感じがします。
18日、全国2位の最高気温38.8℃を観測した越谷市は、2日連続“関東で最も暑い街”になりました。
街の人:「(Q.(熱中症が)危ない感じある?)そうですね、倒れないように…」
すると、インタビュー中に突然、雨が降ってきました。関東の一部では、夕方になって天気が急変しました。
■水の事故も相次ぐ 山梨・山口・福岡で…
各地では、水の事故も相次ぎました。
山梨県韮崎市では、川遊び中に岩場で身動きがとれなくなっていた10代の男性が18日、川から引き上げられ、現場で死亡が確認されました。
山口県岩国市では、20代のネパール人男性2人が川で遊泳中に溺れ、死亡しました。
福岡市でも、海に飛び込んだ男子高校生が意識不明の重体になっています。
■野菜変色「根っこから傷み」 キャベツとネギ被害
危険な暑さは、農作物にも大きな影響を与えていました。
茨城県古河市にある野菜農園では、収穫シーズンを迎えたキャベツの葉が暑さで変色しました。さらに…。
鈴木農園・鈴木弘晃さん:「上から見ると、きれいないいキャベツだけれども、収穫してお尻を向けると、根っこから傷んでいる」
鈴木さんによると、キャベツは気温が35℃を超えると免疫力が落ち、病気にかかりやすくなってしまうというのです。
鈴木さん:「暑さのために傷んでしまったり、虫にやられたキャベツが、全体の2割ぐらい出ている」
影響は、ネギ畑にも及んでいます。
鈴木さん:「(Q.まだ育てないといけない?)そうなんですよ」
本来、今の時期は、根本の白い部分を長くするために土を盛っているといいます。しかし…。
鈴木さん:「ネギ自体が暑さにあまり強い作物ではないので、土を盛ってしまうと、(熱で)ネギ自体の根っこを傷めてしまう。暑すぎる時はその作業ができない、止めている状況」
無理に土を盛った場合、病気が蔓延(まんえん)し、全滅の恐れもあるといいます。
鈴木さん:「(Q.暑さや天気の対策はできない?)ちょっとしようがない。祈るしかない」
■「猛暑割」38℃なら8%引き もし42℃なら…
こうしたなか、暑さを逆手にとった“お得サービス”も登場しています。
埼玉県戸田市にあるスーパー。立て看板に「猛暑割」と書かれています。割引が実施されているようです。
東京と埼玉に6つの店舗を展開するスーパー「マルヤス」では、午前9時の時点で予想最高気温が35℃を超えると、値引きを実施。暑くなるほど割引率が上がるというものです。
店員:「本日、猛暑割適用させていただいて、8%引きさせていただきます」
店舗がある戸田市の18日の予想最高気温は38℃。そのため、店内の商品が8%引きになりました。(※酒類は対象外)
買い物客:「レジで知りました。お得でいい」「8%は大きいじゃない。消費税の分だからね」
こちらの親子は、飲料や調味料など5071円分を購入。「猛暑割」で405円、お得に買うことができました。
買い物客:「すごくうれしい。お得な感じがするので、あえてそういう日に来たほうがいいと思った」
マルヤス・松井順子代表:「(Q.ポスターにある通り、40℃だと10%引き?これが最大?)41℃、42℃になったら、11%、12%引きにする。猛暑も悪くないと思ってもらえたら、大変うれしく思う」
■生ビールで無料サービスも 「毎日来たい」客も喜び
東京・新宿の居酒屋「エビスコ酒場」では、猛暑日になると、生ビールが1人1杯無料になります。
客:「ありがたい」「いいキャンペーンだと思う」「毎日来なきゃいけない、しばらく」
炭火焼エビスコ酒場・KUDO店長:「猛暑日って、みんな嫌だと思うので。何かいいことあったらいいなという思いから始めました。だんだんと定着してきていると思うので、しばらくずっとやると思う」
(「グッド!モーニング」2023年7月19日放送分より)
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