暑くなると気になる汗の「ニオイ」。その「ニオイ」を15年以上、研究してきた化粧品メーカー「マンダム」の研究員らは、日本人の脇の「ニオイ」は7つに分類できることを発見しました。「ニオイ」が発生するメカニズムを取材しました。
■最も多いのは“ミルクタイプ”
山内あゆキャスター:
今日、紹介するのは化粧品メーカー「マンダム」のにおい研究員の皆さんです。国家資格「臭気判定士」をもつ研究員を中心とした専門チームです。特別な訓練を受けて様々なニオイを判定していきます。
様々な人の、様々な部位のニオイを嗅ぐことによって、その特徴をプロファイル、分析・分類していくんですね。
もちろん機械でも、ニオイの判定はできるんですが、人間がどのように感じるかということがとても重要なので、年間約200人分のニオイを嗅いで、いろいろ分析していくわけなんです。
そこでわかったのが、日本人のわきのニオイのタイプは、大体7つに分類できるということなんです。
・ミルク
・カレースパイス
・蒸し肉
・鉄
・生乾き
・カビ
・酸
実際に1人1つというわけではなく、いくつかが組み合わさっているので、ますますニオイは本当に個性になっていくというわけなんですね。
さらに性別によっても、どんなニオイのタイプが多いのか、マンダムの研究結果があります。
〈男性 わきのニオイ〉
・ミルク タイプ 43%
・酸 タイプ 17%
・カレースパイス タイプ 17%
・カビ タイプ 12%
・蒸し肉 タイプ 6%
・その他
〈女性 わきのニオイ〉
・ミルク タイプ 55%
・カビ タイプ 10%
・蒸し肉 タイプ 9%
・カレースパイス タイプ 7%
・酸 タイプ 5%
・その他
■におい研究員ならではの鍛錬 検査前にカレーなどの刺激物は食べない
山内キャスター:
そうですね。さらにこれが組み合わせによっていろいろ変わっていく。こういうことを日々研究しているということなんですね。
ただこの研究には日々大変なことがあります。例えば、タフな仕事だということ。このニオイを嗅ぎ分けて、評価するというのには、高い集中力が必要になっていきます。
前日からの体調管理も重要です。検査の前にはカレーなど刺激物は食べません。
そして、▼風邪、▼体調不良、▼疲労感というのは厳禁なので、こういうことを感じたらもう早めに就寝して、感覚を研ぎ澄ませて、仕事に向かうということでした。
■ニオイの発生源=皮膚の表面にいる“常在細菌”の排出物
山内キャスター:
ただ、こういう研究を重ねることで、私たちの体のニオイを気にしなくてもいいような商品をたくさん開発してくれていますよね。
そもそも、ニオイの差というのは一体どんなふうにして生まれるんでしょうか。
もともと、汗や皮脂にニオイはほとんどないんです。
しかし、汗や皮脂が表面に出てきたとき、皮膚にいる「常在細菌」が汗や皮脂を分解・代謝し、増殖します。このときに出る排出物がニオイを持っているということなんです。
つまり、人によって常在細菌(皮膚の表面にいる細菌)が違う=ニオイも違うということです。
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