【“統一教会”総裁】日本の政治家を批判 安倍元首相銃撃から1年

【“統一教会”総裁】日本の政治家を批判  安倍元首相銃撃から1年

安倍元首相の銃撃事件から8日で1年がたちます。その後、明るみに出たのが政治家と“統一教会”の関係でした。事件から1年を迎える中、教団トップの韓総裁が「岸田をここに呼びつけて教育を受けさせなさい」など、日本の政治家を批判する発言をしていたことが分かりました。

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安倍元首相の銃撃事件をきっかけに次々と明らかになったのが、政治家と世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”との関係です。現職の大臣も電撃辞任する事態となりました。

事件をきっかけに教団の被害者を救済する法律が成立するなど、“統一教会”を取り巻く状況に動きもありました。

そうした中、今月、教団は安倍元首相銃撃事件に関するコメントを発表しました。

“統一教会”のコメント
「事件を引き起こした山上徹也被告の母親は、現在も当法人の信徒であり、山上被告が母親の信仰活動を理由に事件を引き起こしたとされることに対しては、当法人としても慚愧(ざんき)に堪えません」

事件から1年。“統一教会”は今、どうなっているのか。

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先月下旬、教団のトップ、韓鶴子総裁は、韓国で演説を行いました。ジャーナリストの鈴木エイト氏によると、日本の幹部や信者1000人以上を前に話をしたといいます。

“統一教会” 韓鶴子総裁
「皆さんが知っておくべきことは、日本は敗戦国、第二次世界大戦の戦犯国だということ。そうならば賠償をしなければならない、被害を与えた国に」

演説の音声では「日本が復興したのは韓国のおかげだ」として「その恩を韓国や世界に返さなければならない」などと話していました。

“統一教会”を巡っては、文化庁が「質問権の行使」に踏み切っていて、不法行為の十分な証拠などが集まれば、教団の解散命令請求につながる可能性もあります。

音声にはこんな発言もありました。

“統一教会” 韓鶴子総裁
「今の日本の政治家たちは我々に何をしている? 家庭連合(“統一教会”)を迫害しているじゃないか」

幹部ら
「はい」

“統一教会” 韓鶴子総裁
「政治家たち、岸田をここに呼びつけて教育を受けさせなさい」

岸田首相を呼び捨てにし「教育を受けさせなさい」と話しました。

教団は、韓鶴子総裁の音声であることは否定しなかったものの、「流出したデータのためコメントしない」としています。

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文化庁による質問権の行使はこれまで6回に及んでいますが、解散命令請求の判断は、まだなされていません。7日、文化庁を所管する永岡文部科学相は、解散命令請求の判断をいつにするのかについては、明らかにしませんでした。

永岡文部科学相
「(質問権の行使で)具体的な証拠等を伴う客観的な事実を明らかにするための丁寧な対応を着実に進めて、法律にのっとって必要な措置を講じたい」
(2023年7月7日放送「news every.」より)

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