次の衆院選をめぐり、自民党が決定した候補者公募について、大阪の現職支部長らが自民党本部に直接抗議しました。
7月4日午後に東京の自民党本部を訪れたのは大阪の佐藤ゆかり前議員や中山泰秀前議員ら6人です。6人は大阪選挙区の支部長に選ばれていて、次の衆院選の候補予定者に内定していました。しかし6月30日に自民党の茂木敏充幹事長は、維新が躍進する大阪の立て直しに向けて、大阪府内でこの6人の選挙区を含む約10の選挙区で候補者を公募して選び直す、と発表したのです。
(大阪11区 佐藤ゆかり支部長)
「(支部長である)我々自身が正当な自民党である。木の枝の選定をしても根っこが腐っていては木はいずれ崩れる。党本部にしていただきたいのは、支部長の刷新とか表面的なことだけでなく、自民党府連の組織の病理を把握してもらいたい」
(大阪4区 中山泰秀支部長)
「(なぜ)再公募の対象区にならなきゃいけないのかっていうのに対して大きな疑問を持っている。ブラックボックスの中でこういった支部長の公募に挑んでいることになっている。根拠があいまいなまま戦わないといけないことに残念ながらなっている」
(大阪17区 岡下昌平支部長)
「(茂木幹事長らは)世論調査、活動内容とかおっしゃったが、いまの大阪の支部長で努力してない人間はいないと申し上げた。厳しい中で大阪の自民党で看板をかかげてやっている。現状を正確に幹事長に伝えたが、党本部と大阪の現場で乖離があるときょうの面談で思った」
支部長らは「ブラックボックスの中で公募を決められた」と抗議しましたが、茂木幹事長は公募の方針は変えない意向を示したということです。
(自民党大阪府連 谷川とむ会長)
「(茂木幹事長からは)いまの支部長も公募することはできるので是非納得して再任されるように頑張ってほしいという言葉があった。(支部長は)歯を食いしばって頑張ってきた自負はあると思う。最後にもう一度考えて公募する方も多いのではないかなと思いました」
7月5日中にも公募は開始され、中山氏ら6人の支部長らも応募する見通しです。
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