マイナンバーカードを巡る、河野デジタル大臣の発言をきっかけに、SNSで「日本の住所がヤバい」という話題がトレンド入りしました。「日本の住所がヤバい」とは一体どういうことなのでしょうか?
■“河野大臣発言”で注目 日本の住所が“ヤバい”?
熊崎風斗キャスター:
マイナンバーカードを巡る河野デジタル大臣の発言をきっかけに、SNS上で「日本の住所がヤバい」という話題がトレンド入りしています。どういうことなのでしょうか?
マイナンバーの“誤登録”について河野デジタル大臣の発言
「問題は住所を『港区赤坂一丁目2の3』と書く人もいれば、『港区赤坂1-2-3』と書く人もいる。表記ゆれの判断をするみたいなことが、将来的にはAIの技術を使ったらあり得るかも」
この発言に対してトレンド入りしたワードが、コンテンツ投稿サイトに「とにかく日本の住所のヤバさをもっと知るべきだと思います」と挙げられました。「日本の住所のヤバさ」「住所の正規化」こういった言葉がSNSでトレンド入りをしている。一体どのようにヤバいのでしょうか。
■春日部市の「八丁目」?
まずは住所の基本形を「TBS」を例に見ていきます。「東京都港区赤坂5丁目3-6」と聞き馴染みのあるパターンの住所の並びです。
埼玉県春日部市立幸松小学校の住所です。「春日部市八丁目353-1」です。「八丁目」は字名ということで、TBSでの「赤坂」の部分が「八丁目」になっています。だから「8-353-1」ではないのです。
ホラン千秋キャスター:
『ハチ』を漢数字じゃなくて、数字で「8丁目」と書きそうですよね。
熊崎キャスター:
調べていくと岩手県花巻市にもありました。「十二丁目」と「東十二丁目」という場所があります。例えば「東十二丁目1の◯◯」のような住所になっています。「赤坂」と同じということです。
田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
自動で「八丁目」を「8-◯」とかにされても困るということですよね。
井上貴博キャスター:
「8丁目の信号で待ち合わせ」と言ったら分かんなくなりますよね。「8丁目の交差点」に行くのか「八丁目」という場所に行くのか。
■同じ市内に2つの“東栄町”
同じ住所表記なのに違う所があります。新潟県新潟市北区には「東栄町」と書いて「ひがしさかえまち」と読むところと「とうえいちょう」と読むところがあります。大体5キロぐらいの距離です。漢字3文字で書いたら、どっちか分からなくなるということです。
ホラン千秋キャスター:
ニュース原稿で書いてあったら、調べてもどっちも出てくるわけじゃないですか。だから「これは、こっちの読みなんだ」と思っても間違えてしまう可能性もありますね。
井上貴博キャスター:
「東栄町1-1」とふりがなが無かったら、どっちにもあるから郵便番号をマストで書かないとだめですよね。
熊崎キャスター:
地元の方は把握した上で、すぐこっちだ、こっちだと分かってらっしゃるということですよね。
次は兵庫県明石市です。これは隣接しています。「和坂」と書いて「かにがさか」と呼ぶ場所と「わさか」。
■難しすぎるカタカナ住所
熊崎キャスター:
次は、カタカナ書きに要注意です。千葉県に八街北中学校という学校があります。正式住所は「千葉県八街市八街は18-2」です。「は」の部分をカタカナにすると「八街市八街 ハ18-2」となります。さらに漢数字にすると「八街市八街 ハ十八-二」です。
さらに愛知県豊橋市神野新田町には「いのわり」で「イノ割」と「ヰノ割」と同じ読みで書き方が違う場所もあります。さらに「エノ割」と「ヱノ割」。「オノ割」と「ヲの割」。
複雑すぎてAIは大丈夫なのか。位置情報のベンチャー企業 株式会社「Geolonia」の宮内隆行社長は「住所・地名は、その土地の歴史に関わるもの。日常の言葉である住所表記を照合するのは、AIにとっては得意分野なはず」と話しています。
井上キャスター:
ややこしいですけど、ひらがながあってカタカナがあってローマ字があって古い仮名遣いがあって漢字があるという、世界にも稀な日本の良さな気もします。
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