5日、奈良県生駒市を流れる川が緑に変色した騒動で、原因となった物質が、入浴剤にも含まれる成分だったことが分かりました。
■“入浴剤成分”いったい誰が…?
撮影者:「蛍光色。ええ~。うそ」
緑色に染まっていたのは、奈良県生駒市を流れる竜田川です。
5日午前0時の段階では異変はありませんでしたが、時間が経つにつれ、川の水が蛍光色の緑に変化していったことが分かります。
県と市の職員が調査したところ、上流に位置する「モチ川」から緑色の水が流れ込んでいることが分かりました。付近の護岸や手すりなどには、赤い粉末状の物体が付着していて、これに水をかけると赤から緑に変わったのです。
市は5日午後7時半ごろ、原因の成分が特定できたと発表しました。
生駒市の発表:「発色剤の主成分である『フルオレセインナトリウム』が検出されました。健康に対する有害性は該当なしとなっています」
■調査目的では「考えられない量」
この成分は身近に使われていて、自然に分解されるといいます。
長岡技術科学大学 斎藤秀俊教授:「一言で言うと着色剤というんですけど、蛍光着色剤と言われるんですよ。一番身近な例だと、皆さんがお風呂に入る時、入浴剤って入れると思いますけども、アレによく使われている。用途はそれ以外にも、英語で『シーマーカー』って言いますけど、船が遭難した時に『ここに要救助者がいるぞ』という時に流す、そういった薬品でもある」
河川を調べる際や、水道管の破損箇所の調査でも使われるといいますが、なぜ竜田川に流れたのでしょうか?
竜田川のケースでは、不可解な点があるといいます。
斎藤教授:「(今回)調査目的では考えられない量だと思います。かなり濃い緑で。日頃よく使いますけども、そういった目から見ても、流しすぎなんてもんじゃないですね。意図的に流したんじゃないかと思いたくなるくらいの量」
生駒市によりますと、事前に川の調査を行うとの報告はなかったということで、原因について調べています。
(「グッド!モーニング」2023年7月6日放送分より)
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