大学の清掃員が、研究室にある冷凍庫のスイッチを切ったため、20年以上にわたる研究成果が失われたとして大学側が清掃会社を提訴しました。
発端となったのは3年前、アメリカ・ニューヨーク州にある「レンセラー工科大学」の研究室での出来事です。
清掃のために研究室を訪れた作業員が、研究用の冷凍庫から「アラーム音」が鳴り響いているのに気付き、スイッチを切りました。
翌日、冷凍庫のスイッチが切れているのを発見した学生は落胆の色を隠せません。
実は、冷凍庫の中には「培養された細胞」など20年以上に及ぶ研究の材料が保管されていたのです。
スイッチを切られたことで温度が上がり、大部分が使用できなくなってしまったということです。
この事態を受け、大学側は清掃会社を相手取り100万ドル、日本円で1億4000万円余りの損害賠償を求める訴えを裁判所に起こしました。
大学側の弁護士:「問題の核心は、清掃会社が人員の適切な訓練を怠ったことにある。清掃員は電気系統の問題の是正を試みないよう、訓練しておくべきだった」
(「グッド!モーニング」2023年6月29日放送分より)
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