【①地下水の汲み上げと地球の自転】
人間が地下水を汲み上げて他の場所に移動させることにより、地球の質量が大きく移動し、1993年から2010年の間だけで地球が東に約80cm傾いたと、新たな研究が示しています。この期間に、人間が約2,150ギガトンの地下水を抽出したと推定されており、これは海面上昇の0.24インチ以上に相当します。地球の回転軸が地殻に対して変化する極運動という現象を通じて、水の分布が地球の質量分布に影響を与えることがわかっています。
【②5億年前のバッタ】
5億年前、現在のコロラド州にあった湖の底の堆積物の中で、バッタ（一種のバッタ）が非常によく保存され、その硬い構造だけでなく内部器官や組織も化石化されました。この標本は、よく知られた化石の寝床であるグリーンリバー層から見つかり、Arethaea属に属しており、この系統の長い歴史を確認するものです。また、この発見は、この昆虫群がどのように進化し、特有の物理的構造を発展させたのかについての洞察を提供します。驚くべきことに、化石は胸筋の繊維、”脂肪体”、さらには精巣や付属腺の痕跡を示しています。これらの構造は通常化石記録に保存されません。このような保存レベルは前例がなく、古代の昆虫生理学を研究するためのユニークな機会を提供します。
【③ハイエナの序列】
マックス・プランク動物行動研究所の研究によると、ハイエナの社会では、母親からランクを引き継ぐ「母系遺産」のプロセスが、個体の社会的地位を低下させるとのことです。ハイエナの社会は、一直線の支配階層で構成され、子供たちは母親を通じて王位継承のようなプロセスでランクを継承します。ランキングのトップには最高ランクのメス、すなわち「女王」がいて、その次に彼女の子供たち、そしてその他すべてのメスとその子供たちが続きます。
ランクはハイエナの生活に大きな影響を与え、低いランクは食物へのアクセスが少なく、狩りにより多くの移動を必要とし、いじめられることが多く、さらに赤ちゃんを育てる時間すら少なくなります。研究者は、ハイエナが母親から地位を継承する場合、彼らがランクを破って地位を変えることができるのか、それともハイエナの生活の質は生まれつき運命付けられているのかを疑問に思いました。
30年間のハイエナ行動のデータを分析すると、ハイエナが階層で上下に移動できることが明らかになりましたが、彼らは上に跳ぶよりも下に滑り落ちることがはるかに多かったです。社会的地位の低下は、新たなハイエナが群れに参加したり、群れを離れたりすることが最も一般的な原因でした。結果として、クイーン以外の全てのハイエナは、生涯を通じて社会的地位の低下を経験することになります。
この研究は、社会の特性が個体に大きな影響を及ぼし、時には動物自身が生活の方向を変える能力を上書きすることを示しています。
