市川猿之助さん逮捕へ 母親の自殺ほう助の疑い…父親死亡の経緯についても捜査【もっと知りたい!】(2023年6月27日)

市川猿之助さん逮捕へ 母親の自殺ほう助の疑い…父親死亡の経緯についても捜査【もっと知りたい!】(2023年6月27日)

 母親の自殺を手助けした疑いが強まったとして、警視庁は27日、市川猿之助さん(47)を自殺幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕する方針を固めたことが分かりました。

■近隣住民“通報前に大声を聞いた”

 警視庁が27日にも、歌舞伎役者の市川猿之助さんを母親に対する自殺幇助の疑いで逮捕する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かったのです。

 ニュースを知った人:「あんなすごい歌舞伎役者の人が逮捕となると、びっくり。本人の心の弱さというか、死にきれなかった思いもあるのかな」「ちょっと驚きですよね、ショックというか。ドラマも見ていましたし、演技も印象残る演技されていたんで。そういう方がプライベートで問題抱えられていたと聞くと、視聴者としては複雑な心境になりますよね」

 歌舞伎だけでなく、数々のテレビドラマに出演するなど、お茶の間に親しまれていた猿之助さん。

 猿之助さん(当時44):「皆様に久しくご覧いただけなかった歌舞伎を見ていただく喜びを少しでも味わっていただきたく、役者は精進するのみでございます」

 順風そのものに見えた芸能活動。しかし、先月、自宅には通報を受けて駆け付けた警視庁の捜査員の姿がありました。

 先月18日、東京・目黒区の自宅で倒れている状態で見つかったのは、猿之助さんと母親の延子さん(75)、そして父親の段四郎さん(76)の家族3人です。

 母親の延子さんは現場で死亡が確認され、父親の段四郎さんも搬送先の病院で死亡が確認されました。猿之助さんは意識がもうろうとした状態で病院に運ばれましたが、一命をとりとめました。

 近所の住民は、緊迫する現場の状況を目の当たりにしていました。

 町内会長:「救急車が3台いったんで。3台も救急車出てどうしたんだろうって。10時半ごろかな」

 近隣住民:「猿之助さんがマスクして、おそらく意識ないのかな。運ばれて、搬送されていきましたよ」「(Q.どういう表情をしていたか?)ぐったりしていた」

 通報がある前に、大声を聞いたという人もいました。

 近隣住民:「なんか皆でウアウアウアって、しばらくしたらその声がなくなっちゃった」「(Q.何時くらい?)9時くらいじゃないの。今思うと、なんかきゃあきゃあと。やたらにぎやかだなと思っていた」

■父親死亡の経緯についても捜査

 猿之助さん一家に、何が起きたのでしょうか。当時、猿之助さんは、警視庁の任意の事情聴取に対し、こう答えたといいます。

 猿之助さん:「家族会議をした。両親が睡眠薬を飲んだ」

 司法解剖の結果、両親の死因は、向精神薬中毒とみられることが判明。当初、事件性があったかは分かっていませんでした。

 ところが、現場には両親の遺書がなく、猿之助さんが書いたとみられる遺書のようなもののみ。さらに、自宅から向精神薬やその容器なども見つかりませんでした。

 専門家は、薬の種類や服用した量を特定するため、薬と包装容器の行方は重要になると指摘していました。

 元警視庁刑事 吉川祐二氏:「(両親が)亡くなった直後もしくは猿之助さんが地下で倒れていて、それが発見される。その間に捨てる暇はないと思う。(薬の)パッケージなり容器がどこにいったのかが一番大きな疑問」

 番組の取材でも、このパッケージを探すためなのでしょうか、警視庁が区の清掃事務所に事件当日、ゴミについて問い合わせをしていたことが分かっています。

 裏付け捜査が難航しているかと思われた今回の事件。警視庁は母親の自殺に、猿之助さんが関与した証拠を慎重に積み上げていったとみられています。

 警視庁は27日午前にも猿之助さんを、母親への自殺を手助けした疑いで逮捕する方針で、父親が死亡した経緯についても調べるとみられます。

厚生労働省は、先の見えない不安や生きづらさを感じている人は一人で悩みなどを抱えずに“こころの健康相談統一ダイヤル”や“いのちの電話”などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556

(「グッド!モーニング」2023年6月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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