ロシアでおきた民間軍事会社による反乱は一転して収束し首都での衝突は回避されました。アメリカの有力メディアは、プーチン大統領が事前に反乱の兆候を把握していた可能性があると伝えています。
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アメリカの有力紙ワシントンポストは情報機関の分析としてプーチン大統領が少なくとも24時間前には反乱の兆候を把握していた可能性があると報じました。事前に阻止できなかった背景に政権上層部での足並みの乱れや内部対立があることをうかがわせるとする、アメリカ政府当局者の見方も伝えています。
アメリカの戦争研究所はワグネルがモスクワにむけ急速に北上したことについて「ウクライナでのロシア軍の大きな損害が理由とみられ、国内の治安上の弱点を浮き彫りにした」と指摘しています。そのうえで、今回の事態は「多くの地域でのロシア軍の予備戦力の不足を明らかにし、ウクライナにいるロシア軍兵士の士気をほぼ確実に低下させるだろう」としています。
また、今回の反乱でロシア軍の輸送機1機とヘリコプター7機がワグネルによって撃墜された可能性があり、ロシア空軍にとってウクライナ侵攻開始以来、1日の損害としては最大級だと分析しています。
(2023年6月26日放送)
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