視覚に障がいのある人はどのように盲導犬と生活しているのか、新潟市の小学校で特別授業が行われました。児童たちは積極的に質問し、盲導犬への理解を深めていました。
【岩崎深雪さん】
「私には最高のパートナーです」
一緒に生活して4年半となる盲導犬のタルトをこう表現するのは、新潟市に住む岩崎深雪さんです。
6月19日、大形小学校の4年生を前に講演しました。
ほとんどの児童が初めて盲導犬を見るという中、岩崎さんが初めに強調したのは…
【岩崎深雪さん】
「『スーパーマーケットに行くよ』とか『電車に乗るよ』とか言うと、勝手に連れて行ってくれると思っている人が多い。でも、そうではないんです」
外出する際は、岩崎さんなどのユーザーが自身の頭の中に地図を描き、盲導犬は全てユーザーの指示に従って動いていることを説明しました。
子どもたちは積極的に質問します。
【児童】
「買い物に行くとき、道を歩くときは盲導犬と一緒に行けるけど、(店で)物を選ぶときはどうしている?」
【岩崎深雪さん】
「触れる物は触ってみる。触れない物の場合、ヘルパーさんが一緒の時はヘルパーさんに説明してもらう。一人の時は店員さんに色々聞いて選んでいます」
盲導犬を含む補助犬は、法律によって民間施設でも受け入れる義務が定められていますが、岩崎さんは飲食店などで入店を断られることも少なくないと言います。
【岩崎深雪さん】
「多くの人に盲導犬がどういう犬であるか分かってもらえるとありがたいし、私たちも助かる」
メモを取りながら真剣に話を聞いていた子どもたち。盲導犬への理解を広めるという役割も担っていました。