全国的に梅雨入りし、12日もジメジメしている。
この時期の悩み事といえば、やはり「カビ」の発生。
12日は、すぐに実践できる対策をくわしくお伝えする。
一番カビが気になるところと言えば、やはり浴室。
湿気が多く、カビが生えやすくなっている。
「すでに対策をとっている」という人も多くいると思うが、もしかしたら、その対策は間違っているかもしれない。
正しいカビ対策について、千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授に聞いた。
まずは、「常に換気扇を作動させておく」こと。
実はこの時期、晴れているとき以外、窓を開けての換気はNG。
なぜかというと、湿った空気が中に入ってきてしまうから。
晴れたときは大丈夫だが、雨が降っていて空気が湿っているときは、開けると逆効果になってしまう。
湿気を外に追い出すことがポイントのため、雨が降っているときは、窓を閉めて換気を行ってほしいという。
さらに、お風呂から出たあとに約50度のお湯を浴室内にかけると、殺菌されて繁殖を防ぐことができるという。
このとき、忘れがちなのが「水気をしっかり取る」こと。
100円ショップなどで売っている「水切りワイパー」と呼ばれるものを使うと、手軽に水を切ることができる。
そして、注意が必要なのは浴室だけではない。
「床や壁にカビが生えた」というケースもあるという。
ところで、カビがどこからやってくるかご存じだろうか?
実は矢口准教授によると、カビが入ってくるのは玄関からが多いという。
というのも、カビの多くは土の中に存在しているため、靴についた土と一緒に家の中に入ってきてしまうという。
対策としては、玄関に入る前に靴の土をしっかりと落としてから入ると、家にカビが生えにくくなるという。
さらに、こうしたカビが原因で注意が必要な病気がある。
それは「過敏性肺炎」と呼ばれるもの。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長によると、過敏性肺炎は、カビを吸い込むことで起きるアレルギー性肺炎で、せきや微熱、息切れや倦怠(けんたい)感といった症状が出る。
これらは夏風邪と間違えやすいため、せきなどの症状が長引くようであれば、呼吸器内科などを受診してほしいという。
どこからともなくやってくるカビだが、靴などの土はしっかり落として、家の中に入ることに注意してほしい。
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